大阪・夢洲(ゆめしま)で開催される2025年大阪・関西万博(来年4月13日~10月13日)の開幕まで、13日であと1年となった。費用高騰など逆風が吹く中、会期184日間を多彩に盛り上げるイベントの骨
子は固まった。吉本興業前会長で、催事検討会議共同座長を務める大﨑洋氏(70)はスポーツ報知の単独インタビューで「お祭り」「共創」をキーワードに掲げ、「地球上の課題を解決する出会いの場に。それがレガシー(遺産)になる」と期待した。(筒井 政也、中村 卓)
大﨑氏(以下同)「予算オーバー、インフラの遅れはもちろんダメなんですが、お叱りを受けながらもやり切って、その後につなげる。『やめます』という選択肢はないですしね。6か月間、世界中の人が大阪に集まって出会い、いろんな社会課題を解決するための機運というか、共に創る『共創』という新しいレガシーをつくれれば、万博をやる意味になると思います」「今やキャパオーバーで、調整に、ありがたい悲鳴を上げていますよ。日本以外は盛り上がっているのかな?(苦笑)」「催事で表現するとなると、広義での『お祭り』がキーワードとして出てきました。世界中どこにでもあって、老いも若きも全員参加できるもの。メタバース(ネット上の仮想空間)なら、ハンデキャップがあって現地まで行けない方も接することができますから」
「柔道、生け花、漫画、すなわち伝統芸能にポップカルチャー…。日本のすごさは『全部が混ざっていること』だと思うんです。世界でも唯一無二。これを世界中のユーチューバーが体験してSNSで発信してくれれば、あっという間に世界の若者世代にもつながります。70年万博も最初は人気がなかったんですってね。それが、だんだん右肩上がりで大成功となった。今回は最初から、ちゃんと(成功と)行きたいですけども」「見るもの聞くもの、すべて未知でしたが、『人間洗濯機』は後に介護に貢献。老人、障がい者に役立つ『動く歩道』は、今やどこにでもあります。時間が経って、問題解決につながった訳ですよね」 「フランスから来た家族が、日本のおばあちゃんと翻訳機を使ってしゃべって、帰国した後もつながったり。想像もできない夢のような出会いが、いっぱいあるんじゃないでしょうか。紛争、自然災害、貧困、差別…。地球上の課題を解決するスタートの場にするのが、万博をやる意味になる。終わった後の方が楽しみというか。一筋縄ではいかないし、長い年数がかかるかもしれませんが、持続可能性を担保するために、笑顔で楽しんでやっていきたいですね」
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