オムライスの黄色くフワッとした表面に、スプーンを立てるときのワクワク感がたまらない。思ったよりも肉厚な卵の下に赤いケチャップライスが現れた。8月7日に創業100周年...
オムライスの黄色くフワッとした表面に、スプーンを立てるときのワクワク感がたまらない。思ったよりも肉厚な卵の下に赤いケチャップライスが現れた。8月7日に創業100周年を迎えた街の洋食店「レストランあけぼの」(千葉県習志野市)自慢のオムライス(税込み1430円)だ。3代目店長の石橋亮さん(49)は「ライスとの割合を考えて、オムライス一つに、卵を5個使っています」と話す。
京成電鉄が車両工場の一部を高砂(東京都葛飾区)から津田沼に移転した際、高砂駅前の団子店の娘だった祖母が食堂を開いたのが始まりだ。2代目の新治郎さん(故人)は、姉が東京の老舗洋食店、日本橋「たいめいけん」の娘と友人だった縁で、同店や虎ノ門「ケルン」で修業した。 3代目も「ケルン」で修業。当時、同店には一度に100人ほどの客が入ったが、わずか数人のコックで調理していた。「昼時は戦場みたいだった。段取りや手際の良さなども学んだおかげで、今も一人で仕込みや調理をしています」と笑う。 薄焼き卵をケチャップライスにのせて布巾で包んでいた初代のオムライスは、2代目から鶏肉を豚の赤身に替えてコクを出すとともに、フライパンを使って卵で包む本格的な洋食へ。さらに3代目は、ライスを炒めた後にオーブンで焼く一手間を加えた。「コメは粘りが出て冷えると団子状になる。最後までパラパラな状態で食べてほしい」石橋さんは「おいしいものを食べたいなと思った時に『あけぼの』に来て、少し幸せな気分になってもらえれば」と話す。祖母、父から受け継いだ味を進化させながら、地元で愛され続けている。【石塚孝志】
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