任天堂は7日、2024年3月期の連結純利益が前期比3%減の4200億円になる見通しだと発表した。従来予想は21%減の3400億円だった。「ゼルダの伝説」の新作のヒットを受け、通期のソフト販売計画を従来より500万本引き上げた。外国為替相場で円安が進み、23年4〜9月期に577億円を計上した為替差益も業績を押し上げる。売上高は1%減の1兆5800億円、営業利益は微減の5000億円になる見通し。従
は7日、2024年3月期の連結純利益が前期比3%減の4200億円になる見通しだと発表した。従来予想は21%減の3400億円だった。「ゼルダの伝説」の新作のヒットを受け、通期のソフト販売計画を従来より500万本引き上げた。外国為替相場で円安が進み、23年4〜9月期に577億円を計上した為替差益も業績を押し上げる。
売上高は1%減の1兆5800億円、営業利益は微減の5000億円になる見通し。従来予想より1300億円、500億円それぞれ上方修正した。今期のソフト販売は14%減の1億8500万本を見込む。年間配当は期初予想より34円増やし181円を計画する。 5月に発売したゼルダの新作は販売数が9月末までに1950万本になった。旧作を含めたソフト販売(4〜9月)は9708万本と2%増え、7年目に入ったゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売(同)も2%増と底堅く推移する。一般的に4〜5年目以降のゲーム機は前年を下回ることが多く、任天堂が底力をみせた格好だ。 オンラインで7日記者会見した任天堂の村上元・執行役員は「為替相場の変動や足元の経済状況を業績予想に反映した」と語った。古川俊太郎社長はニンテンドースイッチの後継機について聞かれ「コメントできることはない」と述べた。
通期で17%減の1500万台を見込む、スイッチの販売見通しは据え置いた。計画と比較した9月末時点の進捗率は46%。これから年間で最もゲーム機が売れる年末商戦を控えるものの、古川氏は「7年目に入り、新規需要を取り込むのは難しい。少しストレッチ(背伸び)した目標という認識は変わっていない」と説明した。ドル建ての商品の売り上げを円に換算する際に増収効果があるほか、ドルやユーロなどで保有する豊富な現預金の評価益も発生する。任天堂は下半期(23年10月〜24年3月)の予想為替差益を公表していないが、数百億円を見込んでいるもようだ。
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