今年4月から9月までの中間決算が営業利益/最終利益ともに前年比90%超の減益となった日産。なぜここまで落ち込んでしまったのか? 問題の「核」を読み解く。 #日産
背景には、米国での競争激化に伴うインセンティブ(販売奨励金)の増加があります。トヨタは日野自動車の北米認証関連費用に2300億円、ホンダは品質費用に900億円と米国EV販売に対して500億円(通年では1000億円)もの追加インセンティブを計上しました。上半期を1Q(4~6月期)と2Q(7~9月期)に分けてみると、1Qは7社合計で前年比13%の増益でしたが、2Qは19%の減益に転じています。8四半期連続で増益を続けてきましたが、2Qは重大な転換点となったわけです。米国市場は決して不振ではなく、底堅い経済の下で順調に推移しています。ただし、コロナ禍での供給不足で枯渇した在庫水準はすでに正常化し、高止まりしてきた価格は急速に低下しています。上半期の営業利益は前年比90%減の329億円に落ち込み、通期の営業利益予想は5000億円から1500億円へ下方修正したのです。中間配当は無配転落、期末配当もリストラ費用が精査できないことを理由に未定としています。当然、期末も無配となる公算大です。
日産を苦しめているのが販売台数不振とインセンティブの増加です。インセンティブ支出は1Qに1300億円、2Qに700億円、上半期合計で2000億円もの減益要因となり、同社の営業利益を吹き飛ばす結果となっています。 なぜ同社がこれほどインセンティブに苦しむのか。人気のハイブリッド車が米国にないことは確かな一因ですが、ローグ/エクストレイルを中心にコア市場で全般的に販売が苦戦し、世界各地域でインセンティブの増加に苦しんでいます。
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