人流データでできること、ジオテクノロジーズと東大が研究…よく歩く街ランキング発表 ジオテクノロジーズ 東京大学 MaaS
「ジオテクノロジーズは広告に依存しない経営を目指しています。トリマでは広告は表示されますが、それはすべてユーザーさんへのポイント還元に使います」と杉原CEOは言う。収益源にしようとしているのは広告で得られる利益ではなく、移動するだけでポイントがたまるトリマをユーザーに使ってもらうことで得られた、人流データから手にする知見の付加価値で勝負をしようというのである。
ジオテクノロジーズが取得するデータは歩行者の人流だけではなく、徒歩以外のトラフィックも含め、端末を持っての移動はすべて取得可能。ジオテクノロジーズがそれらをどう生かせるかどうかは未知数だが、将来はよく歩く街といった比較的小規模なコミュニティ単位だけでなく大都市の設計、さらには都市同士がどう連携するかといった大規模な移動のコンサルティングに発展する可能性がある。 たとえば地方活性化。今、地方では中核都市が周辺人口を吸い込み、都市部での交通環境や住環境は悪化の一途、その周辺部では急速に過疎化が進むという非常に悪い流れを止められずにいる。これは人をできるだけ狭いエリアに集めれば効率を高められるという古いスマートシティの概念そのものだが、現時点ですでにそれが良い結果をもたらさないことは明白になっている。「我々の目的はより良い社会作り。人やモノを集めたほうがいいのか、それともジャンルによっては分散を図ったほうがいいのか、公共交通機関をどう整備すれば地域が活性化するかといったことについても、人流データのマイニングが深化するにつれて新しいことがどんどんわかるようになると思う」
東京大学空間情報科学研究センター元センター長でもある柴崎亮介同センター教授は、将来ビジョンについてこのように語る。人の交流の根幹であるモビリティはこれまで徒歩、自転車、自家用車、鉄道、バス…、と細分化され、相互の連携はほとんど取れていなかった。MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)に関する試みも出てきているが、サービスとしてはスタンドアロンで、根本的には昭和時代から存在した目的地までは鉄道で、目的地ではレンタカーでというレール&レンタカーのような商品からほとんど進歩していない。ジャンルの壁を取り払い、すべての人流をシームレスに扱うことが社会づくりを変えることにつながるのか…。ジオテクノロジーズと東京大学のタッグのチャレンジは要注目である。
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