世界的に中央銀行の利下げが続く一方、米FRBは一時停止。政策金利を巡りデカップリングが予想される。FRBは米景気の好調さから利下げに踏み切れない一方、他の先進各国の多くは第2次トランプ政権の高関税政策の影響で景気が鈍化している。欧州中央銀行(ECB)は、ユーロ圏の企業は為替レートを通じて制裁関税の影響を相殺できる可能性があると指摘している。
2月7日、中央銀行の 金融政策 担当者やアナリストによると、世界的に中央銀行は 利下げ を続ける可能性が十分ある一方で、米連邦準備理事会(FRB)は一時停止しており、政策金利を巡って デカップリング (分離)が当面続く可能性がある。写真はECB本部。独フランクフルトで2024年6月撮影(2025年 ロイター/Wolfgang Rattay)
欧州中央銀行(ECB)のチポローネ専務理事は「欧州企業は、市場シェア確保のため粗利益率を幾分犠牲にする覚悟があるかもしれないが、この犠牲の一部は為替レートを通じて回収される可能性がある。従って、結局のところ、(トランプ政権の制裁関税の)影響は全体的にそれほど大きくないかもしれない」と述べた。
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