ポップカルチャーで世界を変える。
本作は、『クワイエット・プレイス』シリーズや『ブギーマン』(2023年)の原案を担当したコンビ、スコット・ベックとブライアン・ウッズが脚本・監督を務めた“宗教 ホラー ”だ。通常、北米でよく公開される“宗教 ホラー ”といえばエクソシシストを題材とした作品が多いが、本作は宗教の「信念」に訴えかける会話劇となっている。ジャンプスケアやグロテスクなシーンは少なく、主に宣教師のシスターたちと「Heretic(異説者)」である ヒュー・グラント 演じるミスター・リードの駆け引きが中心に描かれている。
シスターたちは「女性がいる家でなければ入れない」と伝えるが、ミスター・リードは妻が台所でブルーベリーパイを焼いていると話し、彼女たちは家の中に入ることに。ブルーベリーパイの香りが漂う中、モルモン教についてミスター・リードとの和やかな会話が続いていくが、次第に彼は「ポリガミー(複婚)についてどう思う?」など、シスターたちの信仰について執拗に質問をするようになり、不穏な空気が漂い始める。その後、ミスター・リードが席を外したとき、シスター・バーンズは、テーブルの上に置いてあるキャンドルがブルーベリーパイの香りのものであることに気づく。「本当は奥さんなんていないのではないか?」と疑問を持ちながら玄関のドアを確かめると、内側から開かないようになっており、2人は身の危険を感じ始める。
宗教や神学について詳しくない場合、ミスター・リードの鋭い会話についていくのが難しく感じるかもしれない。しかし、彼が指摘するポイントはどれも興味深いもので、これまで一切自分の信仰心を疑わなかったシスターたちを惑わせるのがとてつもなく上手なのだ。ミスター・リードは愛想がありチャーミングさも兼ね備えているからこそ、一風変わった恐ろしいキャラクターに仕上がっている。
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