ドナルド・トランプ氏が米大統領に就任する。トランプ氏は「米国黄金時代」を掲げる一方で、議会との関係や移民政策など、多くの課題に直面する見込み。
次期米大統領が今月20日に就任する。「米国の黄金時代」をもたらすと意気軒高の同氏は既に高官職の指名を終え、各界の「トランプ詣で」も続く。就任直後から公約実現に全力を挙げる構えだが、カギを握る議会では与党共和党内に対立の火種がくすぶり、混乱も予想される。アップルやグーグルなどIT大手幹部は関係構築を模索し、南部フロリダ州のトランプ氏の邸宅「マールアラーゴ」を相次いで訪問。ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は、1000億ドル(約15兆円)の対米投資を打ち出しトランプ氏を喜ばせた。
\外交面で最初の標的となったカナダやメキシコは、自国製品に対する高関税賦課の脅しを受け、早々にトランプ氏が要求する国境管理の強化に動いた。「マールアラーゴは宇宙の中心」。トランプ氏はSNSにこう書き込み、自身の影響力に満足げだ。ただ、立法を迂回(うかい)した大統領令に基づく政策遂行は、司法による差し止めのリスクを伴う。移民送還はコストや手続き面で課題が多く、安価な労働力を失う農業や建設業界などの反発も予想される。ジョージ・ワシントン大のトッド・ベルト教授(政策運営学)は「1期目で完遂できなかった『国境の壁』のように、取り組みの多くは象徴的なものにとどまるだろう」と指摘した。 \1期目に続いてトランプ氏を悩ませそうなのが、議会との関係だ。共和党は1月3日招集の新議会で上下両院の多数派を握るものの、党内には財政保守派や穏健派など理念の異なるグループが存在し、トランプ氏の意のままに動きそうにない
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