トランプ政権は、バイデン政権下で発動された78件の大統領令や行政命令を取り消す文書を発表した。この文書でトランプ氏は、DEIプログラムが「勤勉、実力、平等」を「分裂的で危険な優遇制度」に置き換えて腐敗させた制度だと断じ、廃止を正当化した。
ホワイトハウスのスペイン語のページは、民主党のオバマ政権時代に設けられ、2017年にトランプ氏が大統領になった際に削除されてニュースになった。当時、 トランプ政権 の報道官は「一時的なこと」としていたが、復活することはなかった。もう1つなくなったのが、LGBTに関する記述だった。就任式でトランプ氏は「今日から連邦政府が認める性別は男性と女性だけ」と宣言し、これまでの性的マイノリティーへ配慮を過剰なものとして否定した。一方、記述はあっても完全に否定されたのが、バイデン氏が少数派の権利向上を目指して進めてきた「DEI(多様性、公正性、包括性)」プログラムだ。
ホワイトハウスのWebサイトに掲載された「INITIAL RESCISSIONS OF HARMFUL EXECUTIVE ORDERS AND ACTIONS(有害な大統領令およびアクションの最初の取り消し)」は、バイデン政権下で出された78もの大統領令や行政命令を取り消すという内容。その冒頭でトランプ氏は「DEIを制度に導入した結果、“勤勉、実力、平等”が、分裂的で危険な優遇制度に置き換えられ、制度は腐敗した」と、DEIプログラムが一部マイノリティーを優遇する不公正な制度だったと断じている。 DEIをめぐっては、1月7日にロサンゼルスで発生した大規模な山火事に際し、同市のカレン・バス市長がDEI推進に熱心な一方、防災予算を削減したために対応が後手に回ったと批判を受けている。バス氏は民主党所属の黒人女性で、DEI推進に熱心なことでもしられている。
「INITIAL RESCISSIONS OF HARMFUL EXECUTIVE ORDERS AND ACTIONS(有害な大統領令およびアクションの最初の取り消し)」。この後に78もの大統領令や行政命令が並ぶ
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