スバルの新型「クロストレック」に追加されたストロングハイブリッド搭載モデル「S:HEV」に、小川フミオが青森で乗った!
スバルらしさは守る! スバルの新型クロストレックS:HEVを、2025年1月、青森で試乗した。シリーズ・パラレル方式のストロングハイブリッドを搭載し、パワーと燃費の両立をめざしたSUVだ。実際によく走って、楽しめるモデルである。 新型クロストレックS:HEVの発売は、2024年12月。その前に開かれたメディア向け試乗会で、プロトタイプを運転するチャンスを与えられたが、公道で乗ったのは、今回の青森が初。 ストロングハイブリッドのメリットについてスバルは「燃費や走りの上質感」と、謳う。スバル車の代名詞である水平対向エンジンや、機械式4WDシステムは守られている。 私は、新型クロストレックS:HEVを青森市内で受け取り、八甲田山連峰に属する標高900mの酸ヶ湯温泉まで、くねくねとした山岳路を上がっていった。 新型クロストレックS:HEVは「X-MODE(エックスモード)」を搭載するので、路面状況に応じて最適なドライブを提供する。今回のルートは、悪路でもコントロール性と乗り心地のよさの実現をめざした足回りなどを体験させようというのが、スバルの思惑だったようだ。...
スバルらしさは守る! スバルの新型クロストレックS:HEVを、2025年1月、青森で試乗した。シリーズ・パラレル方式のストロングハイブリッドを搭載し、パワーと燃費の両立をめざしたSUVだ。実際によく走って、楽しめるモデルである。 新型クロストレックS:HEVの発売は、2024年12月。その前に開かれたメディア向け試乗会で、プロトタイプを運転するチャンスを与えられたが、公道で乗ったのは、今回の青森が初。 ストロングハイブリッドのメリットについてスバルは「燃費や走りの上質感」と、謳う。スバル車の代名詞である水平対向エンジンや、機械式4WDシステムは守られている。 私は、新型クロストレックS:HEVを青森市内で受け取り、八甲田山連峰に属する標高900mの酸ヶ湯温泉まで、くねくねとした山岳路を上がっていった。 新型クロストレックS:HEVは「X-MODE(エックスモード)」を搭載するので、路面状況に応じて最適なドライブを提供する。今回のルートは、悪路でもコントロール性と乗り心地のよさの実現をめざした足回りなどを体験させようというのが、スバルの思惑だったようだ。 青森では、1月17日に記録的豪雪に見舞われたのが大きなニュースになっていたものの、試乗当日は、自治体の尽力で除雪がほぼ完璧に行われていた。道路脇の雪の壁は3m近い高さだったものの、雪に覆われた路面を探すのに苦労したほどだった。 というわけで、新型クロストレックS:HEVで体験できたのは、舗装路での乗り味だ。でも一般道で乗れたのは今回が初めてだったので、それはそれで貴重な体験だった。 2498ccの排気量をもつエンジンは、118kW(160ps)の最高出力と209Nmの最大トルクを発生。これに88kWと270Nmの電気モーターが加わる。 「(22年に日本発売された)2.0リッターのマイルドハイブリッド車では『走りが弱い』という市場の声もあり、スバルとして“走れるハイブリッドを”と、開発したのが、今回の新型クロストレックS:HEVなのです」 試乗会場で話しを聞いたスバルの技術者は、背景を説明してくれた。 「日常生活の相棒であり、もうひとつはファン(楽しさ)」が、新型クロストレックS:HEVの商品コンセプトだったという。 実際、パワーがしっかりある。単にトップエンドのパワー感とかでなく、「車速が上がってもバッテリー駆動車のような走りが実現したことが、大きなセリングポイントです」という技術者の言葉に納得だ。 試乗時は晴天で、かつドライ路面。後輪もプロペラシャフトで機械的に回し、かつクラッチを電子制御することで、より駆動時のパワーとレスポンスを高めたという新型クロストレックS:HEVの大きな特徴を、堪能することは叶わなかった。 新型クロストレックS:HEVの燃費はリッターあたり18.9km(WLTCモード)で、2.0リッターマイルドハイブリッド搭載車の16.4kmを上回っている。 なかなかそれ以上にいかないのは、部品点数が多くなることで、重量増や、機械のフリクション増など、燃費に悪影響を与える要素が排除できない水平対向エンジンの宿命のようだ。低重心やバランスのよさなど、クルマの魅力に大きくつながる水平対向エンジンなので、この燃費だったら、それでいいじゃないか? と、私は思うのだけれど。皆はどうだろう……。 文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
スバル・クロストレック / Subaru Crosstrek スバル Awd スバル 新型 スバル 試乗 スバル 価格 Kuniyasu Inagaki
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
スバル、クロストレックにストロングハイブリッド搭載モデルを発売スバルは、クロスオーバーSUV『クロストレック』にストロングハイブリッドを搭載したモデルを発表しました。東京オートサロン2025では、STIパフォーマンスモデルも展示され大きな注目を集めました。
続きを読む »
ホンダ、次世代e:HEVシステムの進化を体感本田技研工業は「ホンダ e:HEV(イーエイチイーブイ)事業・技術 取材会」を開催し、次世代中型プラットフォーム、次世代ハイブリッドの中型e:HEVシステム、小型e:HEVシステム、そして「Honda S+ Shift(ホンダ エスプラスシフト)」を発表。現行ヴェゼルe:HEV AWDと新開発小型e:HEVを搭載したプロトタイプのヴェゼルを走行テストし、その進化を体感しました。
続きを読む »
スバルクロストレック、S:HEV搭載で燃費はライバルに劣るスバルは、自社製エントリーSUV「クロストレック」に、提携先のトヨタのハイブリッド技術を導入した「S:HEV」を搭載。燃費は18.9km/リッターと、トヨタ・カローラクロスやホンダZR-Vと比較して劣る。スバルは動力性能と燃費のバランス、海外でのトレーラー牽引を考慮した2.5リッターエンジンを選定したと説明する。
続きを読む »
燃費に泣くスバリストに朗報♪ e:BOXERストロングハイブリッド搭載、SUBARU「クロストレック プレミアムS:HEV」に期待せよ!【清水和夫試乗動画】燃費向上はスバリストの夢! はたして解消されたのか? スバル車の燃費が良くなった!? スバリストの悩みを一気に解消しそうなe:BOXERストロ… - スポーツニッポン新聞社の公式サイト(www.sponichi.co.jp)。
続きを読む »
スバル『クロストレック』にストロングハイブリッド追加、価格は383万3500円からスバルは12月5日、クロスオーバーSUVの『クロストレック』の e-BOXER(ストロングハイブリッド)搭載車を発表した。「Premium S:HEV」と「Premium S:HEV EX」の2グレードが設定され、従来のクロストレックのラインナップに上級モデルとして追加される。
続きを読む »
スバル『クロストレック』に米2025年型、オフロード感マシマシの「ウィルダネス」設定SUBARU(スバル)は、コンパクトSUV『クロストレック』の2025年モデルを米国で発表した。日本仕様にはない「ウィルダネス」を設定する。
続きを読む »