【コロナ重症者は減っても感染者が減らない謎、ワクチンとは別の理由が明らかに】 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に一度感染したりワクチン接種によって免疫を獲得すると、COVID-19罹患時の重症化リスクが低下する一方で、感染リスクの抑制効果は…
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に一度感染したりワクチン接種によって免疫を獲得すると、COVID-19罹患時の重症化リスクが低下する一方で、感染リスクの抑制効果は十分でない理由の一部が明らかになった。感染後の重症化の抑止に重要な血液中の抗体価は比較的長期間、高いレベルに維持されるのに対して、感染自体を防ぐのに重要な鼻粘膜の抗体価は短期間で低下してしまうためではないかという。また、ワクチン接種によって血液中の抗体価は上昇するものの、鼻粘膜の抗体価はそれほど大きく変化しないとのことだ。
この研究は、英インペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)国立心肺研究所のFelicity Liew氏らの研究によるもの。結果の詳細は「eBioMedicine」に12月19日掲載された。Liew氏は、「われわれの研究以前は、呼吸器感染症からの防御に重要な鼻粘膜の抗体が、COVID-19感染やワクチン接種からどのくらいの期間、高いレベルに維持されるのかが不明だった。今回の研究により、鼻粘膜の抗体は血液中の抗体よりも短命であることが分かった。この事実は、COVID-19に繰り返し感染してしまう人がいることの重要な原因かもしれない」と語っている。
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