2日の東京株式市場では日経平均が意外高を演じた。最近の急ピッチな上昇を受けて利益確定の売りが優勢になるとの事前予想とは逆に強さを見せ、心理的節目の4万円をあっさり回復した。市場関係者の間では、「トランプ相場」を先取りした動き、との声が聞かれた。ただ、11月の米大統領選まではまだ時間があるため、株高の持続性を巡っては選挙の行方と同様に不透明感がつきまとう。
[東京 2日 ロイター] - 松井証券のシニア・マーケットアナリスト、窪田朋一郎氏は「テレビ討論会以降、トランプ・ラリーを織り込む動きがみられる」と指摘する。6月27日(米国時間)に行われた米大統領選のテレビ討論会以降、市場ではトランプ前大統優位との見方が広がっている。
討論会は日本時間ではちょうど、6月28日の取引時間中だった。前日27日終値から7月2日終値までの値動きをみると、TOPIXの騰落率は2.2%高。一方、鉱業は5.7%高、石油・石炭製品4.9%高、銀行5.8%高、保険8.7%高と、TOPIXのパフォーマンスを大きく上回った。 トランプ氏が5月の米石油会社首脳らとの会合で、バイデン政権の環境規制や政策の多くを破棄すると明言したと米紙ワシントン・ポストが報じるなど「トランプ氏有利となれば、資源株に思惑が出やすい」(国内運用会社のファンドマネージャー)との見方がある。
BOJJ CMPNY CONG CONG08 INDS INDS08 JDOM JLN NCYC PUBL SHIP08 STX TPT TRAN EASIA ASXPAC ASIA JP
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
アングル:ウクライナ最大の印刷工場が攻撃で焼失、再建目指す創設者Max Hunder[ハリコフ(ウクライナ)28日 ロイター] - セルギー・ポリトゥーチーさん(70)は自社の印刷工場がロシア軍のミサイル投下により炎上すると、消防隊員よりも早く現場に駆け付...
続きを読む »
アングル:かつて主要輸出品、漁業崩壊に苦しむイエメン 紛争と異常気象のダブル災難Nazih Osseiran[ベイルート 29日 トムソン・ロイター財団] - イエメンで漁業を営むサレム・アテックさんにとって、2024年はいわゆる「パーフェクトストーム(完全な嵐)」、つま...
続きを読む »
アングル:米運輸株指数の低迷、景気減速のシグナルかLewis Krauskopf[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米国の主要株価指数は今年、「当たり年」を迎えているが、運輸セクターだけは不振ぶりが際立っている。景気循環に敏感なセクターで...
続きを読む »
アングル:米国で値下げや消費減速の動き、FRBは物価下振れに自信強めるか米国では大手小売り各社が値下げに動き、個人消費の減速を物語る新たなデータが出てきた。これにより連邦準備理事会(FRB)は、物価上昇率が下振れしているとの自信を強め、新型コロナウイルスのパンデミック以降ずっと続いていた付加価値における企業利益の割合拡大傾向に歯止めがかかるかもしれない。
続きを読む »
アングル:出遅れ鮮明の消費関連株、賃上げ・減税効果巡り割れる見方Noriyuki Hirata[東京 3日 ロイター] - 小売や運輸といった消費関連株の上値が重い。インバウンド期待の反動や会社側の保守的な業績予想が嫌気され、賃上げに伴う消費拡大に向けた市...
続きを読む »
アングル:出遅れ鮮明の消費関連株、賃上げ・減税効果巡り割れる見方小売や運輸といった消費関連株の上値が重い。インバウンド期待の反動や会社側の保守的な業績予想が嫌気され、賃上げに伴う消費拡大に向けた市場の期待がいったんしぼんでいる。
続きを読む »