アングル:海外短期筋「買い転換」の兆し、3万8000円台の壁超えなるか

ニューズウィーク日本版 ニュース

アングル:海外短期筋「買い転換」の兆し、3万8000円台の壁超えなるか
ニューズウィークNewsweekNewsweek Japan
  • 📰 Newsweek_JAPAN
  • ⏱ Reading Time:
  • 39 sec. here
  • 11 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 50%
  • Publisher: 51%

Noriyuki Hirata[東京 20日 ロイター] - 日本株が落ち着きを取り戻しつつある中、日経平均は3万8000円台の攻防が激しくなりそうだ。影響力の大きい海外短期筋がロング(買い)...

8月20日、日本株が落ち着きを取り戻しつつある中、日経平均は3万8000円台の攻防が激しくなりそうだ。都内の株価ボード前で6日撮影(2024年 ロイター/Willy Kurniawan)[東京 20日 ロイター] - 日本株が落ち着きを取り戻しつつある中、日経平均は3万8000円台の攻防が激しくなりそうだ。影響力の大きい海外短期筋がロング(買い)ポジションを本格的に再構築する兆しが指摘されており、累積売買代金の多いゾーンを突破するだけの売買エネルギーが盛り上がるかがカギとなりそうだ。JPモルガン証券の高田将成クオンツ・ストラテジストは海外短期筋の一角である商品投資顧問業(CTA)について「想定よりも早いタイミングで日経平均先物ロングの復元に動き始めたようだ」と指摘する。

CTAはトレンド追随型の投資戦略で知られる。株価急落の局面にかけて買いポジションを落とし、足元では平常時の上限の7割程度にとどまると高田氏は試算している。急落後の株価のリバウンド幅が大き過ぎ、3万7000円を上回った辺りからトレンド追随目的に最適な持ち高水準を下回ってきたという。 一方、昨年12月以降、CTAの買いが多かった3万8200円付近を上回ってくると目線が上向きになりやすいという。日経平均との相関を踏まえると、CTAのロングが平時の上限まで復元していくなら「目先は3万7800円─3万9800円のレンジを想定することがひとまず適当だろう」と高田氏は話している。もっとも、3万8000円から上方向は需給面から上値が重くなりやすいともみられている。日経平均が4―6月に滞留した水準で、年初からの累積売買代金が膨らんでいる価格帯となり、しこりが残留していると見込まれる。市場で注目される経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を前に手掛けにくさが意識される中、日次のプライム市場の売買代金は、4兆円程度での推移が続いている。「強い相場なら株高時に売買代金が増えるが、4兆円程度では力不足。売買代金が膨らみながら株価が上昇するかがポイントになる」と、中村氏は指摘する。三菱UFJアセットマネジメントの石金淳チーフファンドマネジャーは、3兆円程度に減れば整理が進んだといえるとしながら「需給面の整理は道半ば」とみており「4万円に近づくにつれて戻り待ちの売りが出やすい」と話している

海外短期筋も一枚岩ではなく「半身」の姿勢のようだ。JPモルガンの高田氏は「買いポジションの復元は、序盤の試し打ちの局面だろう。ジャクソンホール会議や8月分の米雇用統計を見極めたいとの声も聞かれる」と指摘する。(平田紀之 編集:橋本浩)

このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

Newsweek_JAPAN /  🏆 131. in JP

ニューズウィーク Newsweek Newsweek Japan ニュース News 国際 ワールド 世界 経済

日本 最新ニュース, 日本 見出し

Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。

Z世代で「美容整形ブーム」の兆し...「胸・性器」に並び人気の施術とは?Z世代で「美容整形ブーム」の兆し...「胸・性器」に並び人気の施術とは?<40~50代向けだったボトックスなどの「若返り」施術が若者層へシフト。皮膚を切開する必要がない「低侵襲」の施術への関心が高まっている> 今年6月に発表された全米形成外科学会(ASPS)の2023年の...
続きを読む »

アングル:米利下げ、軟着陸実現できるか市場に不透明感アングル:米利下げ、軟着陸実現できるか市場に不透明感米連邦準備理事会(FRB)の利下げが視界に入ってきた今、投資家は新たな難題に突き当たっている。それはつまり、果たしてFRBが利下げを通じて市場の期待通りに経済のソフトランディング(軟着陸)を達成できるのかどうかという疑問だ。今年の資産価格を押し上げてきたのは、そうした期待だった。
続きを読む »

アングル:投資家が円売り解消に殺到、日銀タカ派姿勢で局面変化アングル:投資家が円売り解消に殺到、日銀タカ派姿勢で局面変化Tom Westbrook[シンガポール 1日 ロイター] - 現在の劇的な円高は、最も強力な味方を引き連れている。モメンタムだ。円を38年ぶりの安値に押し下げてきたトレンド追随型ファンドが手...
続きを読む »

アングル:米利下げ、軟着陸実現できるか市場に不透明感アングル:米利下げ、軟着陸実現できるか市場に不透明感Davide Barbuscia David Randall Matt Tracy[1日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)の利下げが視界に入ってきた今、投資家は新たな難題に突き当たっ...
続きを読む »

アングル:投資家が円売り解消に殺到、日銀タカ派姿勢で局面変化アングル:投資家が円売り解消に殺到、日銀タカ派姿勢で局面変化現在の劇的な円高は、最も強力な味方を引き連れている。モメンタムだ。円を38年ぶりの安値に押し下げてきたトレンド追随型ファンドが手のひらを返すと、猫も杓子も円安トレードから足を洗い始めた。
続きを読む »

アングル:転機迎える日本株、緩和トレード終焉か 日銀タカ派姿勢でアングル:転機迎える日本株、緩和トレード終焉か 日銀タカ派姿勢で日本株の急落は金融緩和を前提にしたトレードの終焉を意味しているーー2日間で日経平均が3192円下げた日本市場についてこのような指摘が出ている。日銀が利上げを決め、植田和男総裁が追加利上げに前向きな姿勢を示し、株式市場は転機を迎えているというわけだ。
続きを読む »



Render Time: 2025-02-24 13:28:41