Mimosa Spencer[パリ 18日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)ビットコインの価格高騰が、高級ファッションブランドや小売業者の注目を集めている。富裕層の新規顧客を取り込み、仮想...
しかし、仮想通貨を支持するトランプ次期米大統領が、仮想通貨の規制緩和を実施すると予想されていることから、ビットコインは過去最高値を更新。S&Pのアナリストは、金融市場におけるブロックチェーンの革新が仮想通貨の予測可能性を高める可能性があると指摘し、状況は変わり始めていると指摘した。高級ブランドは、ハイテク業界の富裕層顧客を取り込むための試みを重ねてきた。米シリコンバレーの高級ショッピングモールに店舗を出したり、仏エルメスの場合は同社オリジナルの腕時計端末「アップルウオッチ」を発売している。仮想通貨決済を導入することは、「団塊世代にしか売れない時代遅れのブランド」ではなく、革新的な企業として自らをブランディングする手段になり得るとS&Pグローバル・レーティングのデジタル資産担当主任アナリスト、アンドリュー・オニール氏は言う。
仮想通貨決済のオプションはまだ象徴的な意味合いが強い。小売業者は通常、変動リスクを相殺するために仮想通貨をユーロやドルに交換しているし、大半の買い物客にとって決済手段の問題は既にペイパルやベンモなどの取引プラットフォームによって「解決済み」だとオニール氏は話す。デザイナーズブランドによる仮想通貨への関心の高まりを示す兆候として、バレンシアガは最近、仮想通貨ウォレット企業レジャーのハードウェアウォレット「スタックス」を収納するためのレザー製カードホルダーを発売した。350ユーロ(368ドル)の黒いレザーアクセサリーにはキーチェーンとエッフェル塔のチャームが付いており、ブランドロゴの下にNFC(近距離無線通信技術)チップが付けられている。ケリングの最高顧客・デジタル責任者であるグレゴリー・ブット氏は、テクノロジーに関する同グループの戦略について「様子見ではなく試行錯誤」だと言う。同氏は、若い世代やアジアの顧客層にアプローチする上で、新しい技術の採用が鍵を握ると強調した。仮想通貨を支持するインフルエンサーで投資家のユーニス・ウォンさん(通称ユニコーン)は最近、仮想通貨を使って高級品を買った1
だが彼女は、顧客との親密な関係を築こうとする高級ブランドの戦略にはひかれず、従来型の小売店や販売ルートは使いたくないと言う。時間がかかり過ぎるからだ。「買うならそんなところを通さずに流通市場で買う。今すぐ欲しいから」とロイターに語った。
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