一部改良を受けたホンダ「シビック」に新しく設定された「RS」に、大谷達也が試乗した。今や希少なMTモデルの魅力に迫る。
ほどよくスポーティ 先ごろ発売されたホンダのシビックRSが売れに売れているらしい。 ドイツ車で“RS”といえばレーシング・スポーツ、つまりサーキット向けのもっともスパルタンなモデルを意味するが、ホンダでは初代シビックにRSを設定して以来、この言葉を“ロードセーリング”の意味で用いている。つまり、ハイウェイを気持ちよく流すといったイメージだ。 同じ意味合いは新型シビックRSにも受け継がれている。なにしろ、いまのシビックにはタイプRという、サーキット走行を余裕でこなすスポーツモデルが設定されている。したがって新型シビックRSのキャラクターが、標準モデルのEXやLXとタイプRの中間に位置するスポーツ度……というあたりに落ち着いたのは、ごく自然なこと。そしてその“ほどよいスポーツ加減”が、ファンの間で広く支持されているというのだ。なにしろ、受注ベースで言うと、全シビックのうち7〜8割がRSで占められているというのだから驚くしかない。 その人気の秘密は、乗ればたちどころにしてわかる。...
5リッターVTECターボエンジンは基本的にEXやLXと共通だけれども、ここにもRSらしいこだわりが盛り込まれている。 エンジンには回転のバラツキを抑えるためにフライホイールと呼ばれる円盤状のパーツが組み付けられている。フライホイールを重くすれば回転はより安定するけれど、アクセルペダルを踏んだり離したりしたときのレスポンスは悪くなる。つまり、回転数の上がり方や下がり方がゆっくりになって、リズミカルなギヤチェンジの邪魔をする恐れが出てくるのだ。 そこでシビックRSではこのフライホイールの慣性モーメントを標準モデルに対して30%軽減。回転の上がり方は30%、下がり方は50%も速くなったという。おかげで最高出力は同じでも、標準モデルを圧倒するスポーティなテイストを実現したのである。 それでもシビックRSのエンジンがバラついたりしないのは、エンジン内で起きる爆発のひとつひとつを精緻に電子制御することで回転の安定性を実現したからという。こんな技術を生み出してしまったあたりからも、エンジニアたちの強い思い入れが感じられるところだ。 誰にでも楽しめるよう工夫されている...
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