２０００年７月３０日、１万８０００人を超える観客を飲み込んだ橫浜アリーナでの長州力との電流爆破マッチで、大仁田劇場はクライマックスを迎えた。
その瞬間を「真っ逆さまの状態で当てられた。あの角度でぶつけられたことがなかったから指の２、３本取れていてもおかしくなかった。指があった時、電流爆破の神様っているんだなと思いました」と振り返ったが、その腕は有刺鉄線に完全に巻き付いて大流血してしまった。さらにブレーンバスターからサソリ固め、リキラリアットの連発。５度にわたる被弾に最後はリング中央で半失神状態となり、完璧なサソリ固めを決められたが、意地でギブアップだけはせず。服部レフェリーが試合を止めたのだった。
しかし、２４年前の試合後、「リングに上がってくれたことには感謝するけど、一度も電流爆破に当たらなかったのは、あの人だけだし、気に入らない。俺はあの人とメシを食いたいとは思わないし、男同士で語り合おうとは思わない」と吐き捨てて話題になった「邪道」は四半世紀を経た今も、こう言う。
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