「フィアット500」が販売終了に! 業界屈指のイタリア通がその来歴を振り返り、“復活”の可能性を語る。
いずれその日がくることは、頭ではもちろんわかってはいた。けれど、いざそのときを迎えてみると、なんともいえない寂しさが生まれてくる。それと並行して、一度もオーナーになったことがなく、うっすらボンヤリ“いずれ一緒に暮らしたいな”なんて考えていたところもあったから、自分のうかつさに軽く落胆してたりもする。なんせこの16年間に、覚えているだけで軽く3万kmを超える距離を試乗している。どれほど味わい深いヤツなのかもわかったつもりでいるから、僕の喪失感にも似た気分はちょっとばかり複雑だ。思えば僕は、「 フィアット 500 」としては(全然関係ないクルマだった「Fiat...
ともあれ、2004年のジュネーブショーで初公開された「コンセプト トレピウーノ」からは、かなりの衝撃を受けた。誰もが希代の名車として認める御先祖さま、“ヌォーヴァ500”こと2代目チンクエチェントの世界観まるっきりそのままに、けれど大幅にモダナイズさせたスタイリングとデザイン……。欲しいクルマのベスト10はすべてアホみたいに速いスポーツカーだったりして、懲りも飽きもせずスピードとの親和性が高いクルマにひかれていた惑いっぱなしの不惑だった僕だけど、トレピウーノの写真を見た瞬間、「年を重ねてスピードへの欲求が薄らいできたらコレに乗りたいな」なんて、思ったことを強く覚えている。
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