秋本治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の観光施設・こち亀記念館が、3月22日に東京都葛飾区亀有に開館する。これに先立ち、本日3月13日に秋本と葛飾区長・青木克徳の記者会見が行われた。
「こち亀」の主人公・両津勘吉が、部長に知らせず派出所の上に作ってしまったという設定のこち亀記念館。秋本はこの施設について「最初にこの企画が出たときに、僕が『どういうものを作りましょうか?』と尋ねたら、スタッフの方が『両さんが作ったという発想で作りましょう』と答えました。この施設は狭い敷地に5階建てで、さらには窓がたくさんある。『これ、建築できるんですか?』と聞いたら、『大丈夫です。何しろ両さんがプロデュースしたものですから』と。なるほど、両さんがプロデュースするならこういう建物にするなと納得しました」と話す。秋本によると中の展示は「すごくマニアック」で、「こち亀」のコアなファンがようやく気づくような小ネタも盛りだくさん。秋本は「スタッフの方々は昔から『こち亀』を読んでいたそうで、その思いを熱く語ってくれました。この方たちに任せれば間違いないと思いましたが、間違いないどころかそれ以上のものができあがりました」と太鼓判を押し、「201巻のすべてが入った形の展示になっています」と語る。一方で、「『こち亀』を読んだことがない子供やご年配の方が見ても、きっと笑える内容になっていると思います」と幅広い層に楽しんでもらえる展示内容であることをアピールした。特に思い入れのある展示について聞かれ、青木区長は「3階の体験コーナーは見るだけではなく触れることができるので、とても楽しいと思います」と回答。秋本は両津の部屋の再現コーナーを挙げ、「部屋の中に掛け軸があるんですが、よく見ると作家名が横山大観じゃなく横山“犬”観になっていて。実はこれ、『こち亀』の作品の中で1度だけ出てきたギャグなんです。これじゃあ絶対に気づいてもらえないだろうと思って、スタッフの方に『せめて"犬"の点を赤色にしませんか?』と言ったんですが、黒じゃないとダメだと却下されました(笑)」と、細かいこだわりを感じさせるエピソードを披露する。また秋本は「記念館に入った途端、怒った部長の両さん探しが始まりまります。両さんがどこまで逃げるのか、館内を探すと足跡みたいなものが見つかると思います」と見どころを伝えた。 会見ではこち亀記念館だけでなく、作品自体への質問も。改めて、自身にとって両津はどんな存在か聞かれると、秋本は「『悪友』のような存在です。僕自身はどちらかというと部長タイプで、こんな記念館を作ってもらえること自体に驚いているくらい真面目な性格。だからこそ、両さんを描いているとすごく楽しかったですね。自分ができないことを、こうなったらいいな、下町でみんなでこうやれば楽しいだろうな、という夢をマンガの中で実現できました」と振り返る。 「こち亀」が2016年に連載終了してから約9年。現在は不定期に新作読み切りが発表されるなどしているが、秋本は「週刊連載を終えたのも、『ネタが尽きた』とか『疲れた』という理由ではなく、『このままずっと描き続けて本当に大丈夫なのか?』という思いがあったから。『こち亀』以外にも描きたい作品がたくさんあったので、連載終了後にはすぐ4本の新連載を始めました。だから、僕としては『終わった』というよりは『週刊連載という形は一区切りつけた』という感覚です」と話す。秋本は「『機会があればまた描きたい』という気持ちはありますし、このこち亀記念館もそうした架け橋の1つになればうれしいです」と意欲を見せた。2階の「わしのためのフロア」には、秋本が思い入れが深いと言及していた両津の部屋が登場。本館一金をかけたという豪華な執務長室も見られるほか、「こち亀」のために数々のマンガ家が描いたイラスト色紙が展示されている。1階「ようこそ亀有へ!」では、吹き抜けの階段を使って「こち亀」を通して亀有の歴史や風景を発信。天井からは「両」マークの大きな神輿が吊り下げられており、下町のお祭りの賑やかな空気感が伝わってくる。物販コーナーの「両津ストアー」には、葛飾区内との企業とのコラボグッズなどが並んだ。.
「こち亀」の主人公・両津勘吉が、部長に知らせず派出所の上に作ってしまったという設定のこち亀記念館。秋本はこの施設について「最初にこの企画が出たときに、僕が『どういうものを作りましょうか?』と尋ねたら、スタッフの方が『両さんが作ったという発想で作りましょう』と答えました。この施設は狭い敷地に5階建てで、さらには窓がたくさんある。『これ、建築できるんですか?』と聞いたら、『大丈夫です。何しろ両さんがプロデュースしたものですから』と。なるほど、両さんがプロデュースするならこういう建物にするなと納得しました」と話す。秋本によると中の展示は「すごくマニアック」で、「こち亀」のコアなファンがようやく気づくような小ネタも盛りだくさん。秋本は「スタッフの方々は昔から『こち亀』を読んでいたそうで、その思いを熱く語ってくれました。この方たちに任せれば間違いないと思いましたが、間違いないどころかそれ以上のものができあがりました」と太鼓判を押し、「201巻のすべてが入った形の展示になっています」と語る。一方で、「『こち亀』を読んだことがない子供やご年配の方が見ても、きっと笑える内容になっていると思います」と幅広い層に楽しんでもらえる展示内容であることをアピールした。特に思い入れのある展示について聞かれ、青木区長は「3階の体験コーナーは見るだけではなく触れることができるので、とても楽しいと思います」と回答。秋本は両津の部屋の再現コーナーを挙げ、「部屋の中に掛け軸があるんですが、よく見ると作家名が横山大観じゃなく横山“犬”観になっていて。実はこれ、『こち亀』の作品の中で1度だけ出てきたギャグなんです。これじゃあ絶対に気づいてもらえないだろうと思って、スタッフの方に『せめて"犬"の点を赤色にしませんか?』と言ったんですが、黒じゃないとダメだと却下されました(笑)」と、細かいこだわりを感じさせるエピソードを披露する。また秋本は「記念館に入った途端、怒った部長の両さん探しが始まりまります。両さんがどこまで逃げるのか、館内を探すと足跡みたいなものが見つかると思います」と見どころを伝えた。 会見ではこち亀記念館だけでなく、作品自体への質問も。改めて、自身にとって両津はどんな存在か聞かれると、秋本は「『悪友』のような存在です。僕自身はどちらかというと部長タイプで、こんな記念館を作ってもらえること自体に驚いているくらい真面目な性格。だからこそ、両さんを描いているとすごく楽しかったですね。自分ができないことを、こうなったらいいな、下町でみんなでこうやれば楽しいだろうな、という夢をマンガの中で実現できました」と振り返る。 「こち亀」が2016年に連載終了してから約9年。現在は不定期に新作読み切りが発表されるなどしているが、秋本は「週刊連載を終えたのも、『ネタが尽きた』とか『疲れた』という理由ではなく、『このままずっと描き続けて本当に大丈夫なのか?』という思いがあったから。『こち亀』以外にも描きたい作品がたくさんあったので、連載終了後にはすぐ4本の新連載を始めました。だから、僕としては『終わった』というよりは『週刊連載という形は一区切りつけた』という感覚です」と話す。秋本は「『機会があればまた描きたい』という気持ちはありますし、このこち亀記念館もそうした架け橋の1つになればうれしいです」と意欲を見せた。2階の「わしのためのフロア」には、秋本が思い入れが深いと言及していた両津の部屋が登場。本館一金をかけたという豪華な執務長室も見られるほか、「こち亀」のために数々のマンガ家が描いたイラスト色紙が展示されている。1階「ようこそ亀有へ!」では、吹き抜けの階段を使って「こち亀」を通して亀有の歴史や風景を発信。天井からは「両」マークの大きな神輿が吊り下げられており、下町のお祭りの賑やかな空気感が伝わってくる。物販コーナーの「両津ストアー」には、葛飾区内との企業とのコラボグッズなどが並んだ。
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