銭湯と映画館の共通点は。 →いちばん大事な花|島谷能成×小山薫堂スペシャル対談(後編)
薫堂さんが脚本を書かれた映画『湯道』が2月23日に公開されますね。すごいなと思うのは、薫堂さんは「茶が道になったように、日本特有の入浴文化も道になるかもしれない」と直感し、2015年に「湯道」なるものを拓くじゃないですか。遊びとしても企画としても十分面白いけど、それをさらに物語に落とし込む想像力と腕力に感心しました。ありがとうございます。僕は伊丹映画が本当に好きで、『湯道』も同様のウェルメイドな作品を目指しつつ、ミニシアター10館程度でスタートできたら上等だと思っていたんです。だから東宝がなぜこの地味なテーマに乗ってくださったのか、不思議で(笑)。まずはグッドストーリーですね。潰つぶれかかった銭湯を舞台に、犬猿の仲だった兄弟がやがて協力しあって……という王道のパターンがあり、独特の温かさがある。ハートウォーミングな作品ってたくさんあるけれど、この感じは探しても見つからない。ひとつ思い当たるとしたら、ニール・サイモン(脚本)だなと。例えば彼の書いた『グッバイガール』は、ひょんなことから一緒に暮らし始めた男女が、反目し合っていたのに、次第に愛し合う話。ブロードウェイという偏屈で特異な世界に
薫堂さんが脚本を書かれた映画『湯道』が2月23日に公開されますね。すごいなと思うのは、薫堂さんは「茶が道になったように、日本特有の入浴文化も道になるかもしれない」と直感し、2015年に「湯道」なるものを拓くじゃないですか。遊びとしても企画としても十分面白いけど、それをさらに物語に落とし込む想像力と腕力に感心しました。ありがとうございます。僕は伊丹映画が本当に好きで、『湯道』も同様のウェルメイドな作品を目指しつつ、ミニシアター10館程度でスタートできたら上等だと思っていたんです。だから東宝がなぜこの地味なテーマに乗ってくださったのか、不思議で(笑)。まずはグッドストーリーですね。潰つぶれかかった銭湯を舞台に、犬猿の仲だった兄弟がやがて協力しあって……という王道のパターンがあり、独特の温かさがある。ハートウォーミングな作品ってたくさんあるけれど、この感じは探しても見つからない。ひとつ思い当たるとしたら、ニール・サイモン(脚本)だなと。例えば彼の書いた『グッバイガール』は、ひょんなことから一緒に暮らし始めた男女が、反目し合っていたのに、次第に愛し合う話。ブロードウェイという偏屈で特異な世界に生きるふたりの会話が軽妙だし、エンディングが、なんというか“大人の”温かさなんです。
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