前日海外市場で15年ぶり高値を更新したユーロが、東京市場でも底堅い動きとなっている。現在159円後半と海外高値からほとんど調整はなく、2008年8月以来の160円乗せが目前に迫ってきた。
前日ドイツで発表された8月消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比6.4%上昇と事前予想の6.3%を上回り、欧州金利先物市場では9月の利上げ確率が一時60%に上昇した。
スペインのCPIは2.6%上昇と予想通りだったが、ベルギーのHICPは2.4%上昇した。「資源価格の反発が背景となって中銀見通しを超えてきたようで、今後一段の上昇を見せる可能性がある」(外銀アナリスト)という。きょうの予想レンジはドル/円が145.50―146.50円、ユーロ/ドルが1.0850─1.0970ドル、ユーロ/円が159.00―160.00円付近。結果としてクロス円が上昇。ドイツの消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったユーロが159円後半と15年ぶり高値を更新したほか、スイスフランも166円半ばと史上最高値を付けた。 市場では「介入警戒感の乏しいクロス円のほうが円売りを仕掛けやすい」(FX会社)として、米金利がこのままピークアウトするかに関心を寄せる声が出ていた。今月22日に16年ぶり高水準の4.36%台へ上昇していた米10年債利回りは、前日に4.11%付近まで低下している。
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