代表決定戦が行われ、県大会に進出する8校が決まった。昨秋王者の藤枝明誠は7点差をひっくり返し、科学技術を8―7で下した。9回1死満塁、千葉大暉左翼手(2年)がスクイズを決め、逆転勝利をサヨナラで決め
た。24日には代表決定戦13試合と敗者復活戦2試合が行われる。藤枝明誠が大逆転だ。9回、同点に追いつきなおも1死満塁。ここまで無安打の千葉が初球スクイズを試みた。「成績からしてもスクイズしかない」。外角直球を狙い通りに三塁線に転がした。三塁走者が生還しサヨナラ勝ち。7点差をひっくり返すミラクル劇に「やってやったぞ」。喜びを爆発させ、ベンチから飛び出す仲間とも分かち合った。
劇勝も、堅守を掲げるチームとしては満足できない。光岡孝監督は「内容的には一つもいいところがない」と苦言を呈した。ただ、県優勝を果たした昨秋から、今年の春、夏もスタメンで出場したのは主将の井手尾哲兵遊撃手(2年)のみ。経験値の少ない選手もいるだけに指揮官は「本来であれば、コールド(負け)で終わってしまう経験のない子たち。ここの負けと勝ちは大違い。よく勝ちきった」と労った。
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