帝京長岡(新潟県1位)は、4-2で福井工大福井(福井県1位)に勝利し、決勝進出を決めた。プロ注目の最速144キロ右腕、茨木佑太(3年)と、福井工大福井の148キロ右腕、篠原響(3年)が対決。プロ11
球団が視察する中、茨木が気迫の投球を見せつけて完投勝利した。最後の打者は極めて低い姿勢で前屈みになり、ストライクゾーンを狭めたが、動揺は全くなし。茨木は「座ってましたね。追い込んで最後はスライダーで三振を取れた。要所でしっかりと投げられました」と、笑顔で仲間とハイタッチをかわした。
187センチ、92キロの体格を生かし、悠々としたフォームからストレート、チェンジアップを投げ下ろした。福井工大福井の篠原が146キロを出せば、茨木も143キロをマークして真っ向勝負。茨木は「初回に味方が点を取ってくれた。ピンチにも強い方です」と堂々とした投球を披露した。6回途中には雨で試合が中断したが「いい休息と考えた。濡れていたユニフォームを着替え、キャッチャーの有馬と話し合った。体を冷やさず、気持ちも切らすことはなかったです」と集中力をキープし、9回を5安打、9三振、自責点1で投げきった。 ネット裏では、プロ11球団のスカウトが熱視線を送った。阪神の筒井和也スカウトは「兄の茨木秀俊投手(阪神)とは、違った良さがある。スケールが大きく、順調に成長して伸びてきている」と評価。福井工大福井の篠原投手に対して、日本ハムの熊崎誠也スカウトは「エラーで失点してしまったが、普段はもうちょっとスピードがあるし、変化球も悪くない。春になって、どんどん成長している」と、投げ合った2投手に期待を込めた。
決勝の相手は、東京都市大塩尻(長野県1位)だ。135球を投げて疲労も心配されるが「連投も大丈夫です。必ず北信越を制覇して、甲子園へのステップにしたい」と茨木。急成長中のタフネス右腕が、チームを頂点に導く。(中田 康博)
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