専大松戸が佐原白楊に28―0で大勝し、4回戦を突破した。初回、中山凱主将(3年)の適時二塁打を口火に打者15人10得点と打線が爆発。終わってみれば15安打28得点と連覇に向けて弾みをつけた。
中山のバットはまだまだ止まらなかった。16日の八千代松陰との3回戦で、8回裏に逆転3ランを放ち、1日空けて興奮冷めやらぬ中で迎えた佐原白楊戦。「自分の打つべき球を打ったりはできた。(試合を通して)全体的に見たらいいと思う」。初回の1打席目から先制となる適時二塁打を放ち、チームを勢いづけた。
主将の先制打を口火に、チームは初回から打者15人の猛攻。10―0とすると3回に3点、4回に15点を追加し、15安打に16四死球を絡めて28得点と昨夏王者の力を見せつけた。中山は4回の守備から交代したが、2安打2打点、全打席出塁の活躍だった。 普段、家では「穏やかでもの静かな性格」と母・幸子さんは明かす。しかし、「親にはそういうところを見せないけど、他の部員のお子さんとかの話を聞くと頑張っているみたい」と感じているようにグラウンドでは少し違った一面も見せる。幸子さんが八千代松陰戦の録画を見返していたところ、試合終盤でマウンドに内野陣が集まった際、選手たちが空を向いていたことに気づいた。本人に聞くと「そう、上見ろって言った」。常に大声で引っ張るタイプではないが、大事な場面でナインに言葉を掛け、落ち着かせていたのだった。
中山本人も「野球やるってなったら自分の中でスイッチが入るというのもある」と語り、3回戦の劇的勝利の後も「前の試合に勝ったから次がある。負けなければ夏は終わらない。勝つために、負けないために(どうするか)」とナインの前で話し、鼓舞。その声に応えるように、チームは順調に駒を進めている。 次は21日に市船橋とベスト8進出をかけて戦う。「1戦1戦大事にやっていかないと。負けたら終わりなので。次の1戦に向けて全員でいい準備ができたらなと思っています」。背中で引っ張るキャプテンが、専大松戸を連覇へ押し上げる。(臼井 恭香)
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
【高校野球】石川・遊学館で紫外線&暑さ対策講座を開催「ツヤツヤのきれいな肌で甲子園へ」遊学館高は20日、野球部やバトントワリング部など、屋外競技に取り組む高校生に向けて、「紫外線&暑さ対策講座」を開催した。一般企業の専門家が講義を行い、日焼け防止の効果や、日焼け止めクリームの選び方、
続きを読む »
【高校野球】日立一のエース薄井が初回からスクランブル登板も動じず1失点好投 大逆転コールド呼んだ日立一の左腕・薄井智輝投手(3年)がスクランブル登板で好投し、初戦突破の立役者になった。
続きを読む »
【高校野球】背番号13の2年生7番打者が逆転2ラン適時打3ランで6打点の大暴れ 「雑草の逆襲」武相が快勝発進(2024年7月9日)|BIGLOBEニュース第106回全国高校野球選手権神奈川大会2回戦武相11―1海老名=6回コールド=(9日・サーティーフォー相模原)春の県王者・武相が海老名に6回コールドで初戦を突破した。背番号1…|BIGLOBEニュース
続きを読む »
【高校野球】背番号13の2年生7番打者が逆転2ラン→適時打→3ランで6打点の大暴れ 「雑草の逆襲」武相が快勝発進春の県王者・武相が海老名に6回コールドで初戦を突破した。背番号13の7番打者、2年生の森山惇外野手が1試合2発を含む6打点と大爆発した。
続きを読む »
【高校野球】石川大会が開幕…春まで部員1人の松任は単独チームで出場全国高校野球選手権石川大会の開会式が11日、石川県立野球場で行われ、参加44チームが入場行進を行った。春まで部員1人だった松任は、バスケットボール部やテニス部などから助っ人4人が加わった上、北陸学院
続きを読む »
【高校野球】滝川・中村俊瑛、孔子の言葉胸に笑顔崩さず 「楽しめることが一番強い」進路は進学を明言プロ注目遊撃手・中村俊瑛主将(3年)の最後の夏は、2回戦で終わった。
続きを読む »