全国高校野球選手権(8月7日から17日間、甲子園)出場を懸けた福島大会はきょう12日に福島市の県営あづま球場で開幕する。2021年にあづま球場で行われた東京五輪野球開幕戦(日本4〇3ドミニカ共和国)
の始球式でバッテリーを組んだ相馬・宝佑真投手と原町・小泉直大(なお)捕手(ともに3年)が、最後の夏に思い出の地で、1回戦(14日)での対戦が決まった。当時の思いを胸に、それぞれチームをけん引し、全力プレーでぶつかり合う。(秋元 萌佳)原町で主将を務める小泉は、自ら運命のカードを引き当てた。抽選会で第6シード・相馬との対戦が決まると「まさか同地区の相馬と当たるなんてと驚いたけれど、何か縁があるのかなと思いました」。地域の軟式野球の選抜チーム・相双選抜でチームメートだったエース・宝の顔が思い浮かんだ。
始球式当時は「とにかくプレッシャーで緊張していた」と苦笑いだが、「たくさんの有名な方たちや選手に出迎えられて、楽しかったし、震えました」と光景を鮮明に覚えている。「大事な舞台を任せてもらって、責任感の強さや、人に感謝する気持ちがこれまで以上に増えた」と一回り成長するきっかけにもなった。 原町は3年生7人、2年生0人で、昨秋は連合チームで出場。春になり、1年生が6人入部したことで夏も単独での出場がかなった。さらに今春からは、06年夏に光南が甲子園に出場した当時の主将を務めていた市川裕太監督(35)が就任。小泉も主将としての極意を学び「一人で背負わず、皆と協力して戦う大切さを教えてもらった。ミスもプラスに変えていこうと前向きになれている」と意識も変わってきた。
宝の印象を「今は敵ですが、直球も変化球も良くて、本当に今まで見てきた中で一番の投手」とたたえる。それでも「自信を持っている真っすぐをしっかり捉えて打ちたい」とイメトレはばっちりだ。目指すは私学撃破で8強入り。「同地区で苦しめられてきたチーム。絶対に勝って、勢いに乗りたい」と力を込めた。 ◆小泉 直大(こいずみ・なお)2007年1月18日、新地町生まれ。17歳。小学1年時から野球を始め、尚英中では軟式野球部に所属。原町高では1年春からベンチ入りし、同年秋から正捕手。168センチ、82キロ。右投右打。
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