３日のヤクルト戦（神宮）で右脇腹への死球により負傷交代した阪神・近本光司外野手（２８）が４日、都内の病院で「打撲」と診断された。東京駅から名古屋に移動した岡田彰布監督（６５）は「良かったよ」と安心し
近本も診察後に移動。出場選手登録を抹消されずに同行する。８日の広島戦（甲子園）での復帰を目指すことになりそうだが、最悪の事態は回避された。７月２日の巨人戦（東京Ｄ）でも同じような死球で右ろっ骨を骨折。前回は約３週間の離脱となっただけに、指揮官は「（前回の患部と）ちょっとずれているみたい」と安どした。
だが、一夜明けてもヤクルトへの不満は収まらない。試合後に高津監督は会見で謝罪。それでも、左腕の山本を「持ち球がシュートなので」とかばったことに、岡田監督は「シュートピッチャーやったら当ててええんか」と反応した。「ピッチャー（出身の）監督の発想なんや。投げる方やから、打席で自分らはやられへん。その辺の感覚の違いなんやろな。野手は痛みが分かる」。８月１３日には梅野も死球で左尺骨を骨折させられただけに、簡単に拳は下ろさなかった。 ただ、それだけ心配したことの表れ。「なあ、ホンマに（良かった）」と息をつくと「１番は日替わりかも」と、中日戦を見据えた。森下、島田、小野寺が候補。“遺恨”は残るが、目の前の一戦必勝は変わらない。（安藤 理）７―０の９回無死、左腕・山本の２球目が近本の右脇腹に直撃。その場でうずくまると、痛みからか涙を浮かべながらベンチに下がった。与死球が両リーグ最多５８のヤクルトに、岡田監督は試合後、「あきれるよな。そういうチームなんやろ。情けない。（昨季まで）２年連続優勝したチームやし」と激怒。同じタイミングで高津監督はネット裏のプレスルームで会見していたが「高津、（試合直後）おらんかったな、ベンチに」と、敵将にも怒りをあらわにしていた。
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