５月の米雇用統計では非農業部門雇用者数（事業所調査、季節調整済み）が前月比27万2000人増加した。市場予想は18万人増だった。平均時給は前月比0.4％増。市場予想の0.3％増を上回った。失業率は前月の3.9％から４％に上昇した。
賃金の伸び上振れも合わせ、９月利下げの可能性は実質的に消えた。米金融当局の２つの責務のうち、完全雇用に関しては今のところ懸念がないためだ。失業率は４％に上昇し、今週発表された求人件数が減少していることを踏まえると、データは明確にタカ派的というわけではない。
だが米金融当局は確実にインフレ率が持続的に目標に回帰するよう、向こう１四半期は忍耐強く、データ次第の姿勢で臨むことができる。今回の統計により、足元で国債利回りに織り込まれてきたソフトランディング（軟着陸）への楽観論は総じて巻き戻され、「より高く、より長く」のテーマが再確立されるだろう失業率が４％になったため大きく注目されそうだが、予想を上回る雇用者数の方が重要だ。インフレを懸念している人々、特に米金融当局にとって、今回の統計は賃金圧力や根強いインフレは一過性のものではなく、持続する可能性が高いとの懸念を抱かせるはずだ。当局は少なくとも選挙までは政策を維持し、年内いっぱいは利下げを見送る可能性も十分ある。12月に0.
Government Regulation Personal Finance Well Spent Cojp
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