【 番記者の視点 】横浜FC、運をたぐり寄せた気迫の勝ち点1…守り切って得た“成功体験” サッカー soccer football
さらに、自分たちの意図で、試合を動かそうとした。相手の猛攻を受けると、最後はスタイルを封印して守り切る現実路線も見せた。下位同士の対戦で勝利は欲しかったが、これまでは大量失点で試すことすらできなかった展開を経験できた。後半、四方田修平監督は、2つの明確な指示を交代カードで出した。1つ目が後半22分に仕掛けた、前線3枚替えでの2トップ気味への変更。G大阪より先手を打って勝ちに行く姿勢を明確にし、試合を動かそうと試みた。
直後の26分、右サイドの小川慶治朗が逆サイドに流したボールを小川航基が受けた。小川航は「フィーリングは良かった。シュートまでスムーズにできて、相手の股下を狙うのもイメージ通りだった。ちょっと(シュートの)当たりが悪かった」と悔しがったが、G大阪のギャップをついたいい攻撃だった。指揮官は「耐え切れないギリギリのところまで行った」と判断。後半41分にDFマテウス・モラエスを入れ、これまで貫いてきた4バックから、5バック気味の3バックに切り替えた。「後ろを5枚にして、相手のサイド攻撃に対して少しでも優位に立てるように」と意図を説明。必ず勝ち点を持って帰る、という明確なメッセージを発して、選手たちは必死に実行した。もちろん課題はたくさんある。試合の立ち上がりから失点を怖がり、相手に自由にやらせすぎた。失点シーンは、マイボールのスローインを簡単に奪われるミスが起点だった。これらを減らさない限り、安定した勝ち点積み上げは望めない。
欲を言えば、防戦一方の時にスピードあるFWサウロ・ミネイロを生かしたカウンター攻撃も仕掛けたかった。現状ではそこまでの余裕はなさそうにも映る。多くのことに手を出すより、まずは1つずつ課題をつぶさないと、どっちつかずの状況になりかねない。 同点ゴールのDFンドカ・ボニフェイスは「試合内容はよくなかった」と振り返りつつ、「唯一の収穫は、ゴール前みんなで守ろうとしてできたこと」と口にした。四方田監督も「ブローダーセンを含めて、選手が本当に体を張って耐え忍んでつかんだ勝ち点1。チームで一つになって戦い抜けた。今のチームでは一番必要な部分だと思う」と今季通算3ポイント目の価値を強調した。コンサドーレは、四方田監督にとっての“古巣”。ベンチには、ヘッドコーチとして支えたペトロビッチ監督が座る。
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