首位のFC町田ゼルビアが「天皇杯ショック」を振り払った。敵地で横浜F・マリノスとの激しい球際バトルを制し、J1昇格後では初の逆転勝ちとなる3－1。武器のセット… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム（nikkansports.com）。
首位のFC 町田ゼルビア が「天皇杯ショック」を振り払った。敵地で横浜F・マリノスとの激しい球際バトルを制し、J1昇格後では初の逆転勝ちとなる3－1。武器のセットプレーと速攻から元日本代表DF昌子源、U－23代表FW藤尾翔太と、MF下田北斗がゴールを挙げた。12日の天皇杯2回戦で筑波大に敗れた後、 黒田剛 監督（54）による学生への批判が騒動となった。それでもブレずにスタイルを貫徹し、憎らしいほどの強さを見せつけた。
黒田監督率いる町田は、やはり町田だった。序盤から激しい球際の攻防となったが、引かない。ピッチに倒れる選手が続出。それでも昨季2位の横浜に引かなかった。同点弾の昌子主将が言う。「隣り合わせで仕方ないことだけど、けがしてサッカーができない選手のことを思ったら、苦しい時間があっても大したことない。彼らの思いも持って戦おう」。試合前の円陣、チームで魂を込めた。J1で初の逆転勝ちで応えた。 持ち前の堅守速攻がACL準優勝の横浜を上回る。1－1の後半12分、米国遠征帰りのU－23代表MF平河のパスを起点に、最後は同代表の藤尾がゴール前に滑り込んだ。勝ち越し点。4分後には直接FKを、下田が左足で正確に決めた。 世間からも関心が持たれた一戦。天皇杯で筑波大に敗れた後、黒田監督は「批判覚悟」と断った上で、判定に苦言を呈し、筑波大のアフタータックル、言葉遣い、マナーを批判した。DFチャン・ミンギュ、MFナ・サンホ、安井、FWデュークが骨折などの重傷を負っただけに黙っていられなかった。一方で、町田が先にラフプレーを仕掛けたと告発する動画がネットに上がるなど、試合前から賛否両論がうずまいていた。
黒田監督は試合後、あらためて3日前の天皇杯について見解を示した。「4人の無念な気持ちが絶対に無駄にならないように、士気を高めた。魂を込めた。町田ゼルビアは決して悪ではないし、我々が正義で、言いたいことを言いながら、ダメなものはダメと訴えながら、しっかり貫いていくことが今の日本のサッカー界に必要なこと」。堅守速攻は、派手さがなく見栄えはしない。だが確実に勝利を積み上げる、たくましさと強さ、実直さはそうそうまねできるものではない。サッカー最新ニュース
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