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2001年(平13)10月15日、岡山・浅口市生まれ。5歳で フィギュア スケートの短期教室に参加したことをきっかけに競技を開始。全日本選手権8年連続出場中。今春、関大社会安全学部を卒業し、現在は同大大学院1年生。大阪・高槻市内にある関大のたかつきアイスアリーナ。夏休み中だからだろうか。敷地内はしんとしていて、アリーナ横に広がるグラウンドで自主練習をする野球部員1人だけが、景色を動かしていた。スケートリンクで練習しているのも1人だけ。扉を挟んだ向こうから、かすかに曲かけの音楽が漏れ聞こえる中、普段京都・宇治で練習しているという木科は「久しぶりに来ました。最近はもうほぼ部員の指導くらいでしか来ないので」と言いながら、リンク横の部屋の中央にある椅子に腰掛けた。今年3月に関大を卒業し、現在は同大学の大学院1年生。修士課程修了を区切りに、現役生活を「あと2年」と心に決めている22歳は、はつらつとした様子で自身の過去をたどり始めた。
遡ること23年。木科は、2001年(平13)10月15日、岡山県南西部に位置する浅口市に生を受けた。両親と、4学年上の姉との4人家族。瀬戸内海に隣接し、日本最大の天文台を持つ“天文のまち”としても知られる自然豊かな土地で、「田舎の子供」らしい幼少期を送った。 「田舎っていう言葉がぴったりなまちで。緑がたくさんあって、自然いっぱいの場所で育ちました。だから、小さいころは本当に、野山を駆け回るじゃないですけど、近くの山の中に入って遊んだり、虫を取ったり、高いところに登ったりして自由に遊んでいました」
フィギュア Members_12 【竹本穂乃加】 氷現者 氷現者・木科雄登 木科雄登 連載第1回 日刊スポーツ・プレミアム
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