3日の名古屋戦に1―2で敗れはしたが、しっかり戦ったことでいい内容を見せてくれた。ただうまくやっているだけでは勝てないと実感できたと同時に、ある程度の自信を得てガンバ戦を迎えるという、いい流れの中、
初勝利につなげられたのは良かった。
一番の勝因はやはり宮沢といえる。彼のところでボールが落ち着くから試合が安定した。チャンスがあれば多少のリスクを冒してでも前に押し出て、相手をはがし、パスを出していた。昨年までそれをできていた選手らが移籍でいなくなったため、序盤は足元への供給が目立っていたが、宮沢がミシャサッカーにとって不可欠な「はがす」プレーを出したことで、いい内容に転じることができた。 今後への可能性を感じさせる選手も多かった。1トップに入った大森は、ボールを収めることができるし、得点こそなかったが素晴らしい出来だった。後ろ向きでボールを受けて失わないだけのFWなら相手も怖くないが、大森は自分の勝負したいところにボールを置き、そこで体をぶつけて前を向けるから、DFに脅威を与えられる。収められる大森に1トップを任せて、スピードのある武蔵をシャドーに置けば、より攻撃のバリエーションは増える。
本来とは逆の左ウィングバックに入った近藤も、突破に行く姿勢を再三、出していた。仕掛けようとすることで時間をつくれるから、後ろの菅がフォローできていい関係性がつくれていた。ここから更にカットインなどプレーの幅を広げていけば、左右両方できる近藤の存在は大きな武器になる。 名古屋戦では全体がコンパクトだったが、ガンバ戦はオープンになっていたように守備面での課題はある。複数得点が1試合もないというのは気になるが、今の攻撃陣は十分、点を取っていける能力はある。早めに明確な攻撃の形をつくっていくことが、巻き返しには必要になる。(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
【宏太’Sチェック】J1札幌 浦和に敗れても堂々とプレーしていたことは評価できる敗れはしたが、浦和相手に堂々とプレーしていたことは評価していい。サイドから簡単にボールを上げるだけでなく、短くつなぐなど、パスの質も変えて臨んでいた。(鈴木)武蔵が1トップに入ったことでターゲットも
続きを読む »
【宏太’Sチェック】借りてきた猫のような気持ちが伝わらないプレーばかり…J1札幌の神戸戦神戸戦は内容的に相当厳しいものがあった。決して相手が素晴らしいサッカーをし続けたわけではなく、シンプルに札幌が嫌がる場所にボールを出すなどしていた。それが大きな点差になったのは、全ての面で強度が劣っ
続きを読む »
J1札幌 開幕から1分け5敗…1勝を逃すもペトロヴィッチ監督「本来の戦う姿は示せたゲームだった」(2024年4月4日)|BIGLOBEニュース明治安田J1リーグ第6節札幌1―2名古屋(3日、札幌ドーム)北海道コンサドーレ札幌の今季初勝利はならなかった。ホーム・名古屋戦は前半30分、DF馬場晴也(22)のプロ初ゴール…|BIGLOBEニュース
続きを読む »
J1札幌 開幕から1分け5敗…1勝を逃すもペトロヴィッチ監督「本来の戦う姿は示せたゲームだった」北海道コンサドーレ札幌の今季初勝利はならなかった。ホーム・名古屋戦は前半30分、DF馬場晴也(22)のプロ初ゴールで先制。しかし後半10分にPKから同点とされ、同45分に勝ち越し弾を許し、1―2で敗
続きを読む »
J1札幌、決勝弾のMF宮沢裕樹「ボールに魂を込めた」 G大阪破り今季初勝利最下位の北海道コンサドーレ札幌はホームで6位のG大阪を1―0で破った。連敗を5で止め、開幕7戦目で今季初勝利を挙げた。
続きを読む »
J1札幌 MF宮沢裕樹のヘッドで今季初勝利…17年目のMr.コンサ「このために戦ってきて良かった」北海道コンサドーレ札幌が、7戦目で待望の今季初勝利を挙げた。ホーム・G大阪戦は後半28分、MF長谷川竜也(30)の右クロスにMF宮沢裕樹(34)が頭で合わせて先制。2002年10月29日のアウェー・
続きを読む »