１、２年生限定のフレッシュリーグが３日開幕。Ａブロックでは法大が慶大に敗れたが、リーグ戦未登板の左腕・倉重聡（１年＝広陵）が先発して５回１安打３奪三振無失点と好投。鮮烈なデビューを飾った。
「慶応戦行くから」。１週間前に慶大戦での先発を伝えられ、広陵出身の倉重は「絶対やり返そう」とリベンジに燃えていた。高校最後の夏での悔しい思い出がよみがえる。夏の甲子園、広陵は３回戦で慶応と激突。倉重も控え投手としてベンチ入りしていた。法大の先輩からのアドバイスにも助けられた。前日（２日）の夜、安達壮汰投手（４年＝桐光学園）と吉鶴翔瑛投手（４年＝木更津総合）が倉重の部屋を訪ね、「がんばれよ」と励ましてくれた。安達からは「神宮のマウンドは硬いから体が突っ込んで自分が思ったよりも球が吹く。軸足を残して投げてみろ」というアドバイスをもらった。
金言をしっかり胸に刻み臨んだ神宮のマウンド。「最初は抑えられるかすごい心配だった。初めてだったので自信をもって投げようと思って、結果０だったんで良かった。（先輩方の）おかげでうまくいった」と充実感が漂った。 春季リーグ戦での登板はなし。「自分も（秋以降）チームに貢献できるように。自分の結果より勝ちにこだわって、チームが勝てるピッチングをしたいなと思います」。広陵の左のエースから法大のエースへ。この日つかんだ確かな手応えを自信に変え、さらなる進化を目指して突き進む。（大中 彩未）
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