【内田雅也の追球】接戦、無死一塁の「打て」 勝負師の勘がさえた采配

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【内田雅也の追球】接戦、無死一塁の「打て」 勝負師の勘がさえた采配
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0―1の8回裏、無死一塁で打者は近本光司。信頼を置き、俊足で併殺打も少ない近本にバントはない。初球から果敢に打ちに出て、追い込まれながら三遊間突破の左前打を放っ… - スポーツニッポン新聞社の公式サイト(www.sponichi.co.jp)。

同点打の森下翔太、サヨナラ打の佐藤輝明はむろん殊勲者である。ただ、阪神の2点を生んだのは無死一塁での「打て」だとみている。1点ビハインドの終盤でも、同点の延長でも、送りバントを使わずに打たせ、好機を広げた。

0―1の8回裏、無死一塁で打者は近本光司。信頼を置き、俊足で併殺打も少ない近本にバントはない。初球から果敢に打ちに出て、追い込まれながら三遊間突破の左前打を放った。1死後、森下の左前同点打につながった。 1―1同点の延長10回裏、先頭・中野拓夢が左前打で出て無死一塁、打席は森下だった。岡田彰布は勝利監督インタビューで「打て」を決断した心境を明かした。「もう中野出たところで、森下ずっと良かったので……そうですね、まあ、なんて言うか……バントをさせるような選手じゃないんで、森下にかけましたけどね」岡田は自身を「マイナス思考」と認め、堅実な作戦、確実性を好むとされている。ただし、いわゆるバントを「手堅い作戦」と妄信しているわけではない。送りバントで無死一塁から1死二塁にして、得点確率が下がるという統計上のデータも承知している。

統計学者・鳥越規央が2011年に著した『9回裏無死1塁でバントはするな』(祥伝社新書)という本もある。同書には、プロ野球でも接戦、終盤での無死一塁ではバントを選択する監督、それをセオリーと認める解説者がいかに多いかが記されている。 打線は依然低調で、この日で10試合連続で2点以下となった。球団史上、1959、2012年と並ぶ3度目ワーストの貧打である。通常は、貧打を補うために機動力や小技に頼るところを「打て」で局面を打開したのである。「修羅場での直感は論理を超える」とチェスの世界王者ガルリ・カスパロフの『決定力を鍛える』(NHK出版)にある。勝負師の勘がさえた岡田采配である。 =敬称略=(編集委員)

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