陸上女子走り幅跳び(義足・機能障害T64)で39歳の中西麻耶(鶴学園ク)は義足ジャンパーの先駆者として日本をけん引してきた。パラリンピックは最後と心に決め、強… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。
陸上 女子走り幅跳び (義足・機能障害T64)で39歳の 中西麻耶 (鶴学園ク)は義足ジャンパーの先駆者として日本をけん引してきた。パラリンピックは最後と心に決め、強い決意で臨んだ今大会。1回目に4メートル91を出したが、その後は4度のファウルと助走が乱れた。集大成の場となるはずだった舞台で7位に終わり「調子は悪くなかった。ちょっとしたところですね…。やり尽くしたという感じではなかった」と不完全燃焼に終わった。
座右の銘は「人生楽笑(らくしょう)」。前向きな考え方で道を切り開いてきた。ソフトテニスで国体を目指していた2006年に仕事中の事故で右脚を切断。翌年に義足をつけて陸上を始めると、わずか1年で08年北京パラ出場を果たした。さらに高みを目指そうと、何のつてもなかった米国で武者修行。12年には活動資金を得ようとセミヌードのカレンダーを発売した。「破天荒な性格」と自認し、前例にとらわれない。 19年には世界選手権で初優勝。東京パラでも金メダルを期待されたが6位に終わった。「やり残したことがあった。ただ、ずるずると引きずるのはやめて次の人生を歩みたい」。頭にあった引退は先送りしたものの、24年を区切りにすると決めた。
この3年は順風満帆ではなかった。コーチを迎えても意見の食い違いから関係が続かず、指導者不在で活動。練習拠点も東京、大阪と転々とした。今年からは広島に腰を落ち着け、生花店でアルバイトをしながらパリを目指してきた。 波瀾(はらん)万丈の競技人生だった。続けてこられたのは「(誰かの)憧れとなる選手になりたい。この競技を見たいという人を1人でも増やしたい」との思いがあるからだ。出場5度目で念願のメダル獲得とはならず「体は元気だけど、心は限界。1度整理したい」と進退については保留した。
パリ・パラリンピック 女子走り幅跳び 中西麻耶 日刊スポーツ
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