センバツ高校野球大会（甲子園）の第５日（２２日）第２試合で北海は大阪桐蔭と対戦する。２１日、初戦前最後の練習を兵庫県内で行った。１番・センターで出場が濃厚な片岡誠亮外野手（３年）は、阪神・近本光司外
野手の大ファン。憧れの選手も活躍する聖地で、強力投手陣を打ち破ってみせる。片岡にとって特別な球場で対戦するのは、道勢１９年ぶりの勝利がかかる優勝候補・大阪桐蔭。最速１５０キロ超の投手が複数いるなど逸材ぞろいだ。対戦決定後、速球に対応するためにタイミングの取り方を変えるなどフォームを修正。試合前日の練習ではスピードを１５０キロ前後に設定した投球マシンで目慣らしも行い「逆方向を狙うとファールになるので、センターを意識したい。自分は真っすぐに強い」と強力投手陣攻略に自信をのぞかせた。
新基準バットの影響で長打が出にくく、走塁も得点のカギを握る。チームトップクラスの走力を持つ背番号８は「平川先生（監督）からは１、２番で足を使う攻撃をしろと言われてきた。バントだけでなく、色々な攻め方をしていきたい」と足で相手バッテリーを揺さぶっていくつもりだ。 父・泰さんの影響で片岡も阪神ファン。実家にはユニホームなどのグッズが並び、幼い頃には同球場で阪神戦を生観戦した。同じ左投げ左打ち、リードオフマン、俊足が持ち味と共通点の多い近本に憧れ、打撃フォームを参考にしている。昨年は阪神が３８年ぶりの日本一を達成しており「甲子園球場でプレーできるのは感慨深い。自分も負けずに頑張りたい」。リードオフマンが打線を勢いづけ、春１３年ぶりの勝利に導く。（島山 知房）
〇…主戦の背番号１１・松田収司投手（２年）は、ブルペンで２５球を投げ込み最終調整した。全球種を満遍なく投じ「真っすぐが制球できていなかったので、明日までに間に合うようにしたい」と話した。相手打線には、ラマル・ギービン・ラタナヤケ内野手（３年）らプロ注目打者もいる。強力打線との対峙（たいじ）を前に「いつも通り緩急をつけて、高さだけは気をつけて投げたい」と低めへの制球を強く意識して立ち向かう。 ◆甲子園での道勢対大阪桐蔭 春夏合わせて３度対戦し、戦績は道勢の１勝２敗。初対決は２００５年夏で、連覇を達成した駒大苫小牧が準決勝で６―５（延長１０回）で勝利。楽天・田中将大の好投などで元巨人・辻内崇伸、元中日・平田良介を擁する相手を撃破した。１３年春は２１世紀枠で出場した遠軽が２回戦で対戦。オリックス・森友哉に４安打３打点を許し１―１１で敗戦。２２年夏は１回戦で旭川大高（現旭川志峯）が３点を先行するも、３―６で逆転負けを喫した。
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