第９６回センバツ高校野球大会（１８日開幕・甲子園）の組み合わせ抽選会が８日、大阪市内で行われた。３年ぶり１４度目出場の北海は、第５日第２試合で優勝候補の大阪桐蔭と対戦。優勝経験のある５校がそろった激
戦のＤブロックを勝ち抜き初の頂点を目指す。
相手に不足はない。出場３２校中、大トリで抽選に臨んだ北海・金沢光流内野手（３年）に残された番号札は１枚のみ。大阪桐蔭の隣「２８」番だけだった。１７年夏から３連敗中と苦戦が続く近畿勢との対戦決定直後は苦笑いを浮かべながらも「（２８番が）最後まで残った時には『持ってるな…』と。それでも、今はやってやろうという気持ち」と力強く語った。 大阪桐蔭は、昨秋の近畿大会王者。明治神宮大会は、関東第一戦で５失策と守備が乱れて２回戦敗退に終わったものの、大会屈指の好投手、好打者がそろう優勝候補だ。投手陣は最速１５４キロの平嶋桂知（３年）、同１５１キロの森陽樹、同１４９キロの中野大虎（いずれも２年）の豪腕を擁し、打者陣も両親がスリランカ人で昨秋公式戦５本塁打、高校通算２８発の主砲・ラマル・ギービン・ラタナヤケ内野手（３年）を中心とした大会屈指の超強力打線。平川敦監督（５２）は「ついていくしかない。バットが変わり、ロースコアになる確率が高い。その中で最初からガンガンいかれたら、追いつくのは厳しい」と警戒した。
同じＤブロックには大阪桐蔭のほかにも、昨秋明治神宮大会準Ｖの作新学院（栃木）や報徳学園（兵庫）など優勝経験のある５校がそろった。初の全国制覇を狙う北海にとっては試練が続くが「チャレンジャーなので、気持ち的には楽」と平川監督。金沢は「勝つとしたら投手戦だと思うので、まず初回をしっかり抑えて流れをつくりたい」。スター軍団撃破で勢いに乗り、“死のＤブロック”を勝ち上がる。
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