23日に中山競馬場で開催されたJRAブリーズアップセールは、売却総額が7億7060万円(金額は税別)と前年より1150万円増。2年連続でアップした。
日高育成牧場は、昨年同様に速歩(はやあし)によるドライビングや3列縦隊の集団調教を行ったうえで、3月から4月の指示タイムを速くすることで、より負荷をかけた育成に取り組んだ。宮崎育成牧場は、例年よりも約2か月、昼夜放牧の期間を長くし、放牧時にGPSを活用しながら運動量を測定するなど、基礎体力の強化に努めてきた。22年の同セールで欠場馬が多かったことを糧に、昨年は79頭、今年は76頭が上場した。
最高価格は日高育成馬のトウカイライフ2022(牡、父ナダル)の2700万円で、木村美恵子氏が落札した。昨年のセントライト記念を鮮やかに差し切ったレーベンスティールや、19年コスモス賞を制したルーチェデラヴィタなどの半弟。2番目の高額馬は、ハートフルデイズ2022(牡、父ルヴァンスレーヴ)の2400万円で本田恒雄氏が。牝馬の最高価格となるルミノハレブタイ2022(牝、父ミスターメロディ)は、1950万円で、福盛訓之氏がそれぞれ落札した。7頭が上場されたノーブルミッション産駒を含め、新種牡馬の産駒が高評価を得たが、直線に急坂のある中山で、2ハロン目から残り1ハロンにかけて、しっかり加速している馬が大半を示したように、基礎体力の強化と、騎手課程生徒らの技術向上がうかがえる。
昨年の取引馬の代表格であるアラレタバシル(牡3歳、美浦・根本康広厩舎)が、27日のユニコーンS・G3に出走する。20周年の節目を迎えた今年のセール出身馬から、先輩を超える活躍馬が誕生することを期待したい。(競馬ライター)
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