『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』:17人の夏(JFAアカデミー福島U-18) 今年度で活動終了のJFAアカデミー福島U-18。夏の全国を17人の3年生だけで戦う今の想いとは。 ゲキサカ 日本クラブユース選手権
「練習もやっていましたし、イメージ通りにドンピシャで決まりましたね。もうアレは決めてくれた人が凄かったです」「弾道もちょっと低くて、結構前寄りのボールだったので、あとは当てるだけでした、練習では外していたんですけど、本番のために取っておいた感じでしたね」。練習通りのセットプレーから、山崎のゴラッソが飛び出し、たちまちJFAアカデミー福島は同点に追い付いた。
「難しい試合でした……」と苦笑した津田恵太監督は、終わったばかりの70分間をこう振り返る。「いろいろ準備してきたつもりだったんですけど、それでも普段はもっと走れる選手が走れなかったり、ちょっと準備が遅かったり、足を攣ったり、そういう難しさはたくさんありました。でも、交代して入った選手も、ハーフタイムにはチームメイトの身体を冷やす準備もしないといけなかった中で、自分に何ができるかということをしっかりと理解しながらやってくれたことが、あのゴールに繋がったのかなと思います。これがこの人数だからできる戦いなのかなと。本当に選手たちも、他のスタッフたちも、できる限りのことを尽くしてここまで来たという感じです」。
昨年まではコーチを務めていた津田監督は、“最後の1年”に当たる今シーズンを半年近く過ごしてきた今、改めて感じていることをこう話している。「難しさはもちろんあります。でも、それは選手もスタッフも全員覚悟して今年を迎えているので、たとえば控えの選手が十分試合経験を積めないとか、トレーニングマッチも平日に入れたりしていますし、そういう難しさはあるんですけど、そこは工夫次第というか、『アレもない、コレもない』ではなくて、『この人数だからこういうことができるよね』ということを追求してできるというか、もう割り切ってやるしかないというところが最初からあるので、そういう意味ではあと半年も『オレたちだからできる戦い』を追求していきたいと思います」。
この大会に対する準備について、吉田が明かしたエピソードも興味深い。「この大会は朝早いゲームなので、いつも寮は10時半に消灯なんですけど、9時半に変えて、できるだけこのゲームの時間に合わせて調整してきました。普段はみんな朝5時に起きるなんてキツいと思うんですけど、それをみんなでこれまでやってきたので、今日もスッキリ起きられたと思います」。確かに『9時半就寝、5時起き』もこの人数だからできることの1つと言えそうだ。 「自分たちが最後の代だということはあまり気にしていないです。この大会に出られたことで強い相手とやれるので、ベスト16という目標の達成とともに、自分たちの成長に繋げられたら一番いいかなと。どこのチームも勝ちたいとは思うので、最後だからというような想いよりも、『とにかく勝ちたい』という気持ちだけが強いですね」「そこらへんの責任は背負い過ぎず、いつも通りのプレーをすることを心がけているので、確かにチームの最後の1年ではありますけど、自分たちのサッカーをするだけだと思います」。
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