ソフトウエアに自動車産業の盛衰がかかっている! 「SDV」の重要性を技術ジャーナリストが本気で解説。
今回、モビリティDX戦略の目玉がSDVになった背景には、自動車におけるハードウエア開発の限界がある。電動化でソフトウエアの重要性が高まっていることは言うまでもないが、それに加えて、非破壊で車両1台分のCADデータを作成できる超⼤型X線CT装置が開発されているため、ハードウエアに関して企業秘密の保持が成立しなくなる可能性が指摘されているのだ。データから製品を再現するリバースエンジニアリングとまでいかずとも、ハードウエアについての競争優位性が低下することは否めない。
ユーザーはSDVとどう付き合っていくことになるだろうか。OTAはすでにテスラや国内メーカーも一部車種で導入しているが、SDVはこれらをさらに進化させたものになる。車内の快適性能ではなく、より本質的な運転機能の更新がなされる可能性が高い。ただし、ハードウエアは変わらないので、そのポテンシャルの範囲内でのアップデートとなる。 いずれにしても、自動運転レベル1のクルマがソフトウエアアップデートだけで一足飛びにレベル3になるとは考えにくい。安全性の観点からも、当面はバージョン1.0.0が1.0.1になるような、堅実な変化を重ねていくのではないだろうか。ソフトウエアが進化した先に起こること
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