「R36GT-Rはアタマの中でしっかりとカタチになっていました」2013年3月31日、R35 GT-R開発責任者である水野和敏さんが日産を退社された。ベストカーは翌4月1日に水野さんとお会いし90分にわたって話を聞くことができた。思いはすでに「次のクルマ創り」に向かっているようだった。超貴重インタビューをWeb初掲載! #日産 #GTR #水野和敏

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「R36GT-Rはアタマの中でしっかりとカタチになっていました」2013年3月31日、R35 GT-R開発責任者である水野和敏さんが日産を退社された。ベストカーは翌4月1日に水野さんとお会いし90分にわたって話を聞くことができた。思いはすでに「次のクルマ創り」に向かっているようだった。超貴重インタビューをWeb初掲載! #日産 #GTR #水野和敏
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「R36GT-Rはアタマの中でしっかりとカタチになっていました」2013年3月31日、R35 GT-R開発責任者である水野和敏さんが日産を退社された。ベストカーは翌4月1日に水野さんとお会いし90分にわたって話を聞くことができた。思いはすでに「次のクルマ創り」に向かっているようだった。超貴重インタビューをWeb初掲載! #日産 #GTR #水野和敏

【水野】世界のマーケットで1000万円以上もするクルマ(日本以外の各国でGT-Rはほとんどが1000万円超)がブランドとして定着するには1代じゃダメなんです。2代目が大事なんです。1代だけ注目されたことがありました。P10(プリメーラ)もR32(スカイライン)もV35(スカイライン)もベンチマークと営業要望で次は別の普通のクルマになっちゃった。

日産の中で一番悩んで苦しんできたのは、それらのことでしたから、2代目を考えてスタートしなきゃダメなんだと思ったんです。だから、10年前、R35を始めた時からR35とR36の役割が頭の中にはっきりとあったんですよ。【水野】例えばR35はスーパーカーの基本である速さという軸で世界一のものを作っているけれど、R36で俺がやりたかったことは、もしかしたら速さじゃないんだよ。R35とR36、2つが合わさって初めてブランドになり得る完成型ができるんだよ。つまり対になる連続性が必要なんだ。【水野】R35でトコトン速いクルマを作っておいてR36も同じ方向性に行ってもユーザーはもうおなかいっぱいなわけですよ。だから、もうひとつ別の顔が必要なんですよ。それがないと1000万円オーバーのスーパーカーのトップブランドにはなれないんですよ。

R35をテーブルに例えてみましょうか。R35が年々進化を遂げ、最高のテーブルになった時、簡単にいえばこれ以上必要ないくらい速いクルマになった時に、R36という最高の椅子を提供したらどうです。R35とR36で最高のリビングだと皆が思うでしょう。それが最高のブランドというものです。これが私個人の思いとして日産という会社に贈る「最高のプレゼントメッセージ」です。【水野】どこかの“有名”な自動車雑誌(BC)が俺のことをGT-Rのエコ性能で会社と衝突して辞めるんだ、みたいなことを書いていたけれど、全然そんなことないからね。【水野】実は3年前、ゴーンCEOがルノーのCEOになった時にお忙しいこともあって、GT-RのプロジェクトはゴーンCEO直轄から外れたんだよ。ご存じのとおり、2003年末にR35のプロジェクトを任せてもらった時に、100万円のスーパーカーを作るという発想やマーケットは日本の自動車会社の中にはなかった。だから、ゴーンCEOと俺はまったく別のやり方でスタートしたんだ。これまでのやり方じゃダメで、ゴーンCEO直轄にする必要があったんだ。

だからこそ俺は本気でやってきたし、「ゴーンCEOがいるから私はGT-Rをやっている」と公言してきたんだ。そのゴーンCEO直轄でなくなるということは、当然、日産の一般解化(他のクルマと同様になること)の流れに乗ることだから、いずれR35から離れることになるなと少しずつ意識してきたんだ。【水野】そう、だけど俺は会社から権限もらって好き放題やったわけじゃない。「人、モノ、金、時間、みんな普通のクルマの半分でいい。その代わり人を鍛えて商品を進化させないとマーケットは存在しないよ」そう言ったんだ。人材だってエリート引っぱったんじゃない。むしろアウトローばっかりだったよ。今までの会社の伝統と価値観とやり方に、どっぷりつかって今やっていることに疑問を持たない人には、この新しいマーケットのクルマの創造はできないんだ。

会社内の価値観でしかものを考えられないことを俺はインナースケールと呼び、逆に本質でものを考えられることをアウタースケールと呼ぶんだけれど、R35のチームには、アウタースケールで物事を考えることを要求し、それが実を結んでR35が生まれたんだ。

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