関東第一(東東京)は明徳義塾(高知)に競り勝ち、5年ぶりの準々決勝に進出。19日の準々決勝は、関東第一―東海大相模、青森山田―滋賀学園のカードに決まった。
関東第一の三塁側アルプス応援団が祈るように見つめる先で、三遊間への痛烈な打球が三塁手・高橋徹平のグラブに見事に収まった。3―2の7回2死二、三塁。「こっちに来るなという直感があって、飛んできたら絶対さばいてやろうと思っていた」という華麗なスライディングキャッチから立ち上がり、一塁へ落ち着いて送球してピンチをしのぐと、球場から大歓声が巻き起こった。
センバツでの悔しさが高橋を突き動かしてきた。今春センバツの八戸学院光星(青森)との初戦。延長11回タイブレーク、1死一、三塁で飛んできたライナー性の打球をこぼし、二塁へ悪送球し3―5で敗れた。頭は真っ白。「全部自分のせい」と涙ながらに敗戦を背負い込んだ。同時に「夏、絶対ここに帰ってくる」と高校通算60発のプロ注目スラッガーはリベンジを固く心に誓った。 練習終了後から食事までの約2時間を守備の自主練に割いてきた。腰の高さやグラブの出し方、足の使い方など、基礎からすべてを見直した。今夏記録員としてベンチ入りした田渕颯悟(りゅうご、3年)にノックを頼み、守備に定評のある遊撃手・市川歩にアドバイスを求めたことも。観戦した母・桂子さん(50)も「春よりは落ち着いている」と変化を感じ取った。積み重ねた練習量が、高橋に自信をもたらした。
準々決勝で激突する東海大相模には15年夏の準決勝で敗れている。「自分たちの野球をできるように。受け身にならずに一戦必勝でやっていきたい」。先輩たちが涙した9年前のリベンジへ、前だけを見据えて進む。(大中 彩未)
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