ハフポスト日本版ニュースエディター。パートナースタジオ、コンテンツデザインチームを経て、2022年11月より、編集部に異動。関心テーマ:気候変動/生物多様性/人権/ビジネス/SDGsなど。
日本全体における施策についてコメントする立場にはありませんが、私共の取り組みとしては、社内の男女のバランスにとても注意を払っています。現在、日本の社員の約60%が女性で、管理職の54%は女性です。日本の研究開発センターで働く研究者の57%が女性で、日本国内だけでなく世界全体で活用されるイノベーションを生み出しています。また、女性社員の育休復帰率は100%です。男性の育休取得率は2021年時点では33%でしたが、2022年には73%にまで伸びました。2025年には100%を目指しています。
しかし、女性のために特別な支援制度があるわけではありません。社員1人1人と向き合い、キャリア形成を「テーラーメイド」する人事を行っています。毎年、どういう風なキャリアに進みたいのか、どういう働き方をしたいのかなど本人の意向と、会社として考えるその人の強みとやってもらいたいことをすり合わせる対話をしています。グローバルで全社員約8万8000人分行うので、そこには手間と時間をかけています。日本では多くの場合高校生の早い段階で、文理選択をする必要があります。その選択の際には、本人の意思に加えて 保護者あるいは教員の方の影響を大きく受けることが多いようですね。そういった大人たちが、必ずしも女性が理系を選択することを後押ししない傾向があると聞きました。
そこで数年前から、「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」の授賞式の時に、中高生と保護者を招いてパネルディスカッションを行い、女性科学者の可能性を対話する機会を作るようにしました。STEM分野は地方格差も大きいので、首都圏以外の中高校の生徒を招くなど、地方にもフォーカスして少しずつ活動を広げています。昨年は会場から、「女性で理系を選んだら就職口もないと言われたんです。私は理系に進んでも大丈夫でしょうか」と質問が出ました。いまだにそう言った固定観念が根強く残っていることを感じさせます。「理系を選ぶと、たくさんの活躍の道がある」ということを、「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」などを通じて、具体的に見せていくのが大事だと思っています。
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