首相は供給不安の解消に向けて行動しており、企業や企業幹部からは混乱への警戒感や政府の努力状況への疑問が上がっている。混乱はまだ起きていないものの、国民生活に身近な商品で政権への衝撃は大きい。
首相が 供給不安 の払拭に躍起だ。 不足すれば国民生活や経済が混乱し、政権批判につながりかねないためだ。 ただ、一部企業がナフサ由来の インクの調達不安 で、商品パッケージを変更するケースが出てきた。
首相は「流通の目詰まり」と強調しているが、政府の説明通りに供給が可能なのか疑う声もある。
「代替調達の進展により原油やナフサ由来の製品も含め、石油製品は年を越えて供給の継続は可能だ」。 首相は21日の中東情勢に関する関係閣僚会議でこう強調。 その上で「流通過程に物資の目詰まりが発生している」として、対策に全力を挙げる考えを示した。 関係閣僚会議はこの日が8回目。
首相は政府の対応を発信する場として位置付けているようで、石油の国家備蓄放出や関係省庁へのナフサ確保策の検討指示、医療用手袋5000万枚の放出など矢継ぎ早に打ち出してきた。 実際、これまでは国民生活に大きな混乱は生じていない。 だが、12日になってカルビーが「ポテトチップス」など主力商品の包装を白黒に切り替えると発表。 カゴメも「トマトケチャップ」の外装パッケージの大部分を透明なものに変更する。
いずれも国民に身近な商品で、それだけ政権への衝撃は大きい。 幹部が「カルビーにとってはすごい宣伝効果だろう」と皮肉ったのは、焦りの裏返しとみられる。 自民党からも政府の対応を疑問視する声が上がり始めている。21日のイラン情勢に関する党会合では、出席者から「現場では『これが足りない』『あれが足りない』という声しか聞かない」「目詰まりを解消するためにどういう努力をしているのか」との不満が漏れた。
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