iPhone16発売日、アップルストアでデモ。鉱物調達の方法やガザ戦争への沈黙に抗議

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iPhone16発売日、アップルストアでデモ。鉱物調達の方法やガザ戦争への沈黙に抗議
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アップルに対して、ガザで続く戦争への沈黙をやめ、サプライチェーンから「血塗られた鉱物」を外すよう求めるデモ隊が、世界各地にある10以上のアップルストアで抗議活動をした。

9月20日の金曜日。iPhone16を発売日に手に入れようと、世界中のアップルストアに人々が詰めかけた。だが、いくつかの店舗を訪れた人たちは、アップルの現役、あるいは元社員らが呼びかけた抗議デモを目の当たりにすることになった。 アップルは「虐殺で儲けている」などと書かれたプラカードや横断幕を持ったデモ隊は、アップルがコンゴ民主共和国(旧ザイール)からコバルトを仕入れるのを止めるよう求めた。コンゴの鉱山は危険な労働環境や低賃金、児童労働、人権侵害などで悪名高い。 アップルは、そのような労働環境の鉱山から鉱物は入手していないと発表してきたが、サプライチェーンにおける鉱物の出所の追跡には「困難」が伴うとも認めている。2022年、追跡調査により、同社は12社のサプライヤーを排除することになった。それでもコンゴ政府は今年、アップルのサプライチェーンに「血塗られた鉱物」が存在する可能性について質問している。 デモ隊はさらに、一部人権問題専門家が「虐殺」と評するガザでの戦争に対してアップルが沈黙していることにも抗議した。 多くのデモで参加者は数人規模 各地で繰り広げられた抗議行動を主に組織したのは、「Apples Against Apartheid(アパルトヘイトに反対するアップルズ)」と名乗るグループで、5人の現役社員と元社員の12人ほどで構成されている。主にストアの販売担当者だ。 もともとは「Apples4Ceasefire(停戦のためのアップルズ)」と称していたこのグループは、「Friends of the Congo(コンゴの友人)」という組織と、世界各地の地元活動家と手を組んだ。ソーシャルメディアへの投稿を見ると、英国のブリストル、レディング、ロンドン、カーディフのアップルストアに加えて、東京、ブリュッセル、ケープタウン、アムステルダム、メキシコシティ、モントリオールのストア前にも横断幕を掲げたデモ隊が現れた。米国では、ニューヨーク・マンハッタンの五番街にある旗艦店や、カリフォルニアのパロアルトとバークレーのストア前でも抗議活動が行なわれた。 多くのデモでは参加者は数人で、コンゴ民主共和国やパレスチナの大きな旗や横断幕を掲げていた。彼らの大半はアップルで働く人たちではなかった。 参加者が最も多かったのはベルリンで、30人以上が抗議活動に加わった。ストアに近づけないよう設けられた柵の外で、彼らは抗議の声を上げた。警察官がデモ隊に離れるように指示し、中東伝統のスカーフであるケフィエをつけた人を逮捕する様子が動画に収められている。「Apples Against Apartheid」を組織したリーダーのひとり、タリク・ラウフは『WIRED』の取材に対し、5人が逮捕されたと語った。 ラウフは7月、12年間働いたシアトルのアップルストアを解雇された。解雇の理由は「手続き的なもの」とされたが、本来は「警告程度」で済むはずのことだったと考えている。本当のところはアップルの「反パレスチナの偏見と人種差別」を公に批判したことへの報復だとラウフらは考えている。抗議活動やラウフの批判に対して、アップルは取材に応じなかった。 「消費者としてこの問題を経営陣に突きつけようというのが狙いです。ですから1年で一番大きなイベントの日をできるだけ邪魔したかったのです」。ラウフは『WIRED』の取材にこう答えた。「発売の日にどれだけ儲けるのか、何台のiPhoneを売れるのかを(彼らに)わからせたかった。そして、彼らが無視してしまっているコミュニティにどれほどの支持があるのかを、明確に示したかったのです」 3月、「Apples Against Apartheid」は、300人近い現役と元社員が署名した公開書簡を発表した。公開書簡は、パレスチナ支援のバッジやブレスレット、ケフィエを身につけたストアと本社の社員が処分されたり「不当に解雇」されたと非難している。 大手テック企業のスタンスに批判 iPhone16発売に先立って、「Apples Against Apartheid」は、インスタグラムでiPhone16の不買運動を呼びかけ、SNSにこの問題について投稿したり、ストアのオンライン予約システムに集中予約を入れてパンクさせたりすることで、アップルがコンゴやガザで犯罪の片棒を担いでいるという自分たちの主張に同調するよう呼びかけた。 9月20日の抗議活動は、ガザでの戦争に対するアップルのスタンスを批判するテック業界の現役および元社員らによる最新の異議申し立てだった。グーグルの社員たちは、イスラエル政府と軍のパブリック・クラウドサービスを同社とアマゾンが20億ドルで請け負った「Project Nimbus」にとりわけ批判的だ。イスラエルと関係する会議を邪魔し、5月には複数の都市で抗議活動とオフィス占拠を行い、9人が逮捕される結果となった。グーグルはこの逮捕者に加えて40人以上を解雇した。解雇された人々は後日、労働者と経営者の紛争調停機関である全米労働関係委員会に訴えを起こした。 ニューヨーク五番街のアップルストアの外では、店舗を取り囲むロープで仕切られた列に何十人もの客が並んで待つ姿を、テレビカメラが撮影していた。そこへ、プラカードやチラシを手にした7人がやってきた。列に並ぶ人々と歩道の通行人に向かって、彼らは「コンゴからパレスチナまで。アパルトヘイトは犯罪だ!」と叫んだ。あるプラカードにはこう書いてあった。「コンゴで子どもが死んだ。あなたのiPhoneをつくるために!」 抗議行動の間、警備員とニューヨーク市警の警官は近くに立って見ていたが、かかわろうとはしなかった。通行人の中には、デモ隊が手渡すチラシを受け取る人もいた。 その間、iPhoneを求めて列に並ぶ人はデモ隊の写真や動画を撮ったが、列を離れようとはしなかった。 (Originally published on wired.

com, translated by Akiko Kusaoi, edited by Mamiko Nakano) ※『WIRED』によるアップルの関連記事はこちら。 Related Articles 実空間とデジタル情報をシームレスに統合することで、情報をインタラクティブに制御できる「体験空間」を生み出す技術。または、あらゆるクリエイティビティに2次元(2D)から3次元(3D)へのパラダイムシフトを要請するトリガー。あるいは、ヒトと空間の間に“コンピューター”が介在することによって拡がる、すべての可能性──。それが『WIRED』日本版が考える「空間コンピューティング」の“フレーム”。情報や体験が「スクリーン(2D)」から「空間(3D)」へと拡がることで(つまり「新しいメディアの発生」によって)、個人や社会は、今後、いかなる変容と向き合うことになるのか。その可能性を、総力を挙げて探る! 詳細はこちら。

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