全国に先駆けて人口減少と高齢化の波が押し寄せる東北地域。 難易度の高いプリント配線基板を主力とするOKIサーキットテクノロジーは、2021年5月から鶴岡事業所で製品を自律的に搬送するロボット2台の本格的な運用を始めた|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
全国に先駆けて人口減少と高齢化の波が押し寄せる東北地域。製造現場では人手不足への対応が課題であり、自動化の推進は対応策の一つだ。難易度の高いプリント配線基板を主力とするOKIサーキットテクノロジー(OTC、山形県鶴岡市)は、2021年5月から鶴岡事業所(同)で製品を自律的に搬送するロボット2台の本格的な運用を始めた。「ロボット優先」の運用ルールで人との協働を深める。(編集委員・大矢修一) 製品の搬送中「AMR(自律走行搬送ロボット)の移動は最優先とする」―。OTCの鶴岡事業所内では、こんな文言が書かれた看板が、各所に設置されている。人に比べ移動に制約があるAMRを優先するとのルールを製造現場に浸透させるためだ。技術統括部設備技術部の佐藤和昭部長は「搬送中は人が道を空ける」と説明する。 半導体や宇宙航空分野などを対象とした高付加価値のプリント配線基板を手がけるOTCは、2020年度から3カ年計画で20%の省人化を目標に自動化を推進している。人手不足の中、事業拡大を自動化で実現するためで、AMRの導入はその取り組みの一環だ。現在は2台が稼働しており、森丘正彦社長は「22年度にはもう1台追加する計画」としている。 導入したAMRは、オムロン製のモバイルロボットをベースにOTCが改良を加えた。走行の地図は自動で生成する。稼働状況はモニターシステムで把握できる。製品を載せた専用台車を持ち上げる機能を持たせたり、狭い通路でも動けたりするように独自の工夫を凝らした。 現在AMRの時速は歩行と同等の3・6キロメートルに設定している。月換算(21年10月25日―11月24日)で搬送距離が1日当たり16キロメートル。これを歩行速度(時速3キロメートル)で割り算すると、1日当たり5・4時間(1直2・7時間の効果)となる。これを効果時間として評価する。エレベーターとの連動で搬送ルートを新たに4ルートを追加して計7ルート体制とし、2台を運用する予定。現在、エレベーターの隙間部分の改良など、ロボットが自律的に移動する環境整備に取り組んでいる。搬送距離の拡大により、1日当たり15・7時間の効果を狙う。これまでプリント基板を持って各工程間を移動するのは、時間を要する作業だった。この作業に「こまめな搬送が可能」(佐藤部長)なロボットが対応するようになり、各オペレーターは製品の良化を図る作業に、従来よりも多くの時間を使えるようになったという。.
全国に先駆けて人口減少と高齢化の波が押し寄せる東北地域。製造現場では人手不足への対応が課題であり、自動化の推進は対応策の一つだ。難易度の高いプリント配線基板を主力とするOKIサーキットテクノロジー(OTC、山形県鶴岡市)は、2021年5月から鶴岡事業所(同)で製品を自律的に搬送するロボット2台の本格的な運用を始めた。「ロボット優先」の運用ルールで人との協働を深める。(編集委員・大矢修一) 製品の搬送中「AMR(自律走行搬送ロボット)の移動は最優先とする」―。OTCの鶴岡事業所内では、こんな文言が書かれた看板が、各所に設置されている。人に比べ移動に制約があるAMRを優先するとのルールを製造現場に浸透させるためだ。技術統括部設備技術部の佐藤和昭部長は「搬送中は人が道を空ける」と説明する。 半導体や宇宙航空分野などを対象とした高付加価値のプリント配線基板を手がけるOTCは、2020年度から3カ年計画で20%の省人化を目標に自動化を推進している。人手不足の中、事業拡大を自動化で実現するためで、AMRの導入はその取り組みの一環だ。現在は2台が稼働しており、森丘正彦社長は「22年度にはもう1台追加する計画」としている。 導入したAMRは、オムロン製のモバイルロボットをベースにOTCが改良を加えた。走行の地図は自動で生成する。稼働状況はモニターシステムで把握できる。製品を載せた専用台車を持ち上げる機能を持たせたり、狭い通路でも動けたりするように独自の工夫を凝らした。 現在AMRの時速は歩行と同等の3・6キロメートルに設定している。月換算(21年10月25日―11月24日)で搬送距離が1日当たり16キロメートル。これを歩行速度(時速3キロメートル)で割り算すると、1日当たり5・4時間(1直2・7時間の効果)となる。これを効果時間として評価する。エレベーターとの連動で搬送ルートを新たに4ルートを追加して計7ルート体制とし、2台を運用する予定。現在、エレベーターの隙間部分の改良など、ロボットが自律的に移動する環境整備に取り組んでいる。搬送距離の拡大により、1日当たり15・7時間の効果を狙う。これまでプリント基板を持って各工程間を移動するのは、時間を要する作業だった。この作業に「こまめな搬送が可能」(佐藤部長)なロボットが対応するようになり、各オペレーターは製品の良化を図る作業に、従来よりも多くの時間を使えるようになったという。
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