身の程知らずにこのコラムもどきを始めたのは、2008年だった。折しも相撲界は、07年の時津風部屋傷害致死事件に始まり、次々と大型不祥事が起きていた。07~11年はのちに「暗黒の5年」といわれる。
客観性を装った無署名の短い通信社記事だけで、相撲ファンに十分な背景説明や視点の提供ができるだろうか。この記者はこんなことしか書けないのかと思われる恥を忍んででも、何かできることがないかと思って企画を申し入れた。
始めてまもなく、相撲記者クラブの大先輩に声をかけられた。「面白いじゃないか。若林みたいに昔のことを知っている記者が書かないとな」。身に余る励ましが今も耳に残る。単なる昔話ではなく、過去と現在を「線」でつないで大相撲を考える記事を心がけながら、勝手なことを書いてきた。
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