Z世代の将来に対する意識調査の結果、将来の自己像を描けている若者は少数派であり、自己成長のためのスキルアップや資産形成への関心が高まっていることが判明。理想の働き方として、自己実現と経済的安定を両立し、自分らしく働く姿を求めている。
※調査結果の構成比は小数点2位以下を四捨五入して算出しているため、合計値は必ずしも100%とはなりません。 未来の“なりたい自分”の姿について、「しっかりと思い描けている」4.7%、「ぼんやりとだが思い描けている」19.0%を合わせると、 Z世代 のうち“なりたい自分”の姿を思い描けているのはわずか23.7%にとどまりました。一方で、「あまり思い描けていない」(47.8%)、「全く思い描けていない」(28.5%)と、76.
3%が将来の自分像を明確にできていないことが明らかになりました。 これは、前回の調査で明らかになったZ世代の「ワークライフバランス」や「安定した生活」を重視する傾向と相まって、“なりたい自分”を具体的に描けない状況を示唆しています。「自分らしくありたい」と願望を持ちながらも、自己実現の具体的な姿を定義しきれていない現状が浮き彫りになりました。 社会の変化のスピード、そして多様な価値観が広がる現代において、明確な正解のない時代を生きる不確実性が、この背景にあると考えられます。キャリア選択や自己成長の方向性に迷いを感じる若者が多く、自己理解を深め、目標設定を支援する取り組みがますます重要となるでしょう。 Q1で“なりたい自分”の姿を思い描けていると回答した237名に対し、“なりたい自分”になるために行っていること(複数回答可)を尋ねたところ、学びやスキルアップを通じた自己成長への意欲が際立ちました。「スキルアップ(31.6%)」「勉強・資格取得(30.8%)」が上位を占め、日々の努力を通じて理想の自分に近づこうとする姿勢が明確に表れています。 また、生活基盤の充実や健康維持にも高い意識がみられ、「資産形成(24.9%)」「健康づくり(23.6%)」に取り組む人も多く、将来を見据えた計画性がうかがえます。さらに、「なりたい自分に必要な要素の洗い出し(23.2%)」「人生目標の設定(22.8%)」など、自己分析に基づき具体的な目標を立てる行動も一定数見られ、理想の自分に向けて主体的に行動する姿勢が示されています。 Q3.Z世代の“なりたい自分”は、「スキル・専門性を高めて活躍」「稼げる」「高収入」など、仕事における成長と経済的安定を求める傾向が顕著です。 Q1で“なりたい自分”の姿を思い描けていると回答した237名に対し、「なりたい自分の姿」を自由回答で尋ねた結果、最も多かったのは 「スキル・専門性を高めて活躍する」系の回答が19名、次いで 「稼げる・高収入」系18名、 「プライベートと仕事の両立・充実」系が15名 でした。「信頼される」系(14名)や「自分らしい」系(11名)、「自分に自信を持つ、誇れる」系(10名)など、仕事での成果だけでなく内面的な充実を求める声も多く寄せられています。 これらの結果を総合的に見ると、“なりたい自分”を描けている層は、自己成長に向けた努力を惜しまず、生活の質や自己肯定感を高めることにも意識を向けていることがわかります。実際、Q2の調査では多くの人が「スキルアップ(31.6名)」「勉強・資格取得(30.8名)」「趣味や好きなことの探究(28.3名)」など、理想の自分へと近づくための具体的な行動を起こしていることが明らかになっています。 貯蓄額については、現状ではまだ少ないながらも、将来に向けた資産形成への意識が高まっていることが見て取れます。「現在の貯蓄額」は、「50万円未満」(18.7%)が最も多く、次いで「100万円~200万円未満」(12.7%)でした。全体の約4割が100万円未満という状況である一方、65歳までに貯めたい貯蓄額を尋ねると、「2000万円~3000万円未満」(13.6%)が最多で、「3000万円~5000万円未満」(11.0%)、「1億円以上」(12.0%)など、現状より大幅に高い目標額を設定している人が多く見られます。特に1500万円以上を希望する割合が全体の約半数にのぼり、資産形成への強い関心が見て取れます。 この背景には、少子高齢化や長寿化が進む中で、「将来の生活資金に対する備え」の重要性がZ世代にも認識されつつあることが考えられます。Q2の「“なりたい自分”になるために行っていること」で「資産形成」が上位にランクインしていることや、投資・資産形成に対する若年層の関心の高まりも、この傾向を裏付けています。金融庁の資料(※)によると、2024年9月末時点での20代以下のNISA口座数の伸びが全世代で最も大きく1.30倍、つみたて投資枠における20代以下の購入率が91.6%と全世代で最も高い水準にあることも報告されています。 自由回答形式で「いくつになっても自分らしく働いていそうな人物」を尋ねたところ(有効回答591)、最も多くの票を集めたのは明石家さんまさん、次いで天海祐希さん、所ジョージさんが続きました。 回答理由を見ると、明石家さんまさんに対しては「いつも元気で楽しそう」「自分の好きなことを追求している」「自由でキャラがブレない」といった声が寄せられ、楽しみながら仕事をしている様子が評価されています。天海祐希さんには「強く、自信にあふれ、信念を持っている」といった理由が多く、プロフェッショナルな姿勢が支持を得ています。所ジョージさんについては、「好きなことを仕事にしつつ人生を楽しんでいる」「自由で無理をしていなさそう」といった意見が目立ちました。 さらに、2025年10月21日に自由民主党の総裁に就任し第104代首相に指名された高市早苗さんがランクインしている点も注目されます。回答理由には「たくさん働くと言っていた」「活力が溢れている」「日本国のためにひたすら働く姿勢を示している」「女性初の総理大臣になっている」といった意見があり、政治家としての行動力や責任感に対して、Z世代からの関心が高まっていることが示唆されます。 このランキング全体を通して見えてくるのは、「自分らしく働く」とは、年齢や職種に関わらず、楽しさや充実感を維持しながら、信念や目的を持って行動することにあるという価値観です。自身の価値観やペースで力を発揮できる人物が魅力的に受け入れられ、Z世代の理想とする働き方とも重なる部分があると言えるでしょう




