36人が亡くなった2019年の京都アニメーションの放火殺人事件について、5日、初公判が開かれました。裁判では被告の
青葉被告は京アニ制作のアニメに感銘をうけ、小説家を目指したといいます。しかし、小説を応募するも落選。検察はこの時、青葉被告が「落選させられた上に小説のアイデアを盗用された」と妄想したと指摘しました。京都アニメーションは、「盗用の事実は確認されていない」としています。
青葉被告は、その後も人気を高めていく京アニに怒りを募らせ「無差別殺人」を計画。事件の1か月前、2019年6月には包丁6本を持って当時住んでいたさいたま市の大宮駅前に行ったものの、計画を断念したといいます。事件4日前には、住んでいるアパートの隣人とトラブルになっていました。青葉被告は騒音にいらだち、胸ぐらをつかんで暴言をはいたといいます。そして「人生がうまくいかないのは京アニのせいだ」として復讐（ふくしゅう）を決意。京都に向かい、京アニ施設を下見すると、「最も大規模で多数の従業員がいる」と考えた第一スタジオを標的にしました。スタッフが着席してアニメ制作をしているはずの午前10時に放火することを決意したということです。
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