将棋の八大タイトル「王座戦」五番勝負の第4局が11日に行われ、藤井聡太竜王が勝利し、タイトルを手にしました。会見では喜びを口にする一方「苦しい部分も多かった」「ま...
「このような結果をだせるのは自分自身でも思ってなかったので、すごくうれしく思っています。一方で今回、苦しい部分が多かったですし、まだまだ実力が足りないところが多いとは、変わらず感じています。その地位に見合った実力をつけられるように今後、より一層、取り組んでいかないといけないと思っています」この日の夜9時前、地元・愛知県瀬戸市の商店街には大勢の人が集まり、“その瞬間”を待っていました。勝敗が藤井八冠に大きく傾いた瞬間、商店街のテレビで対局を見ていた人たちからはどよめきが…。今か今かと前傾姿勢で決着を待っていました。藤井八冠は、21歳で「将棋八大タイトル」すべてを同時に保持するという前人未到の快挙を成し遂げました。勝利から1時間ほどたった午後10時ごろには各地で号外も配られました。「早い段階からかなり激しい展開になったんですが、そこでバランスの取り方がわからなくて、少し難しくなったところもあったんですが、苦しくなってしまって、最後は『はっきり、負け』というところもあったと思います」「八冠達成、誠におめでとうございます。継続した努力、卓越したセンス、モチベーション、体力、時の運、すべてが合致
藤井八冠の誕生に師匠の杉本昌隆八段は「どんなに険しい道でも臆せず挑戦し、考え抜いた末に最後は必ず正解にたどり着く。全冠制覇も藤井八冠にとってはゴールではありません。これからも自分の信じる道を突き進んでください」としました。「すごくうれしいことなんですけど、羽生先生の記録と並ぶことができたかなと言えると思う。羽生先生の場合は、その後もトップのプレーヤーとして活躍している。長く活躍できるように目指してやって行けたらなと思う」