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ヨーグルトマニアの向井智香さんは、大手の製品からご当地ものまで、日本全国のヨーグルトを2700種類もレビューしてきました。著書に、国内のおいしいヨーグルト300種類を掲載した『ヨーグルトの本』(エムディエヌコーポレーション)があります。
「ヨーグルトマニアとして活動するなかで発見したことがあります。それは、ヨーグルトのおいしさを表現するボキャブラリーが少ないこと。みんな『濃厚』といいますが、それだけではないんです!...
「ほや〜っとした口溶け、私もたしかに感じました。ヨーグルトは朝に食べるイメージがあるんですけど、『明治北海道十勝ミルクきわだつヨーグルト』は、ちょっと疲れたときとか、がんばった後にご褒美として食べたくなりました」(林さん)「私たち日本人は最初、滋養強壮のためにミルクを飲み始めたんですよね。次においしさをもとめて、脂肪分や甘さに魅力を感じるようになり、3番目に低脂肪や高タンパク、乳酸菌の機能などにこだわるようになりました。そしてこれからは、ミルクを飲むことで日本の農を考えたり、生産者の方を応援できるようになった。その選択肢を作ってくれたのがこのヨーグルトだと思うんです」(向井さん) 「明治さんといえば、『明治ブルガリアヨーグルト』。本場の味を守るためにブルガリアから乳酸菌を輸入して、正統派の味を伝えているわけですよね。そのメーカーさんが国産原料にこだわった商品を出すというのも、食文化的に面白いと思います」(向井さん)
「このヨーグルトに使われているてんさい糖は、てんさい(別名ビート)を使って、地元メーカーが作ったものなんですよね。十勝には、そのてんさいの搾りかすを食べて育つ乳牛もいるんですよね。そうやって地域で循環型農業が進むんですね」(林さん)