【NQNニューヨーク=戸部実華】12日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比1円10銭円高・ドル安の1ドル=157円75〜85銭で取引を終えた。午前に大規模な円買いが入り、一時は157円30銭と6月中旬以来の円高・ドル安水準を付けた。米消費者の景況感の悪化を示す指標の発表や米長期金利の低下も、円相場を支えた。米東部時間午前に急速に円買い・ドル売りが進んだ。市場では「2日続けて(日
【NQNニューヨーク=戸部実華】12日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比1円10銭円高・ドル安の1ドル=157円75〜85銭で取引を終えた。午前に大規模な円買いが入り、一時は157円30銭と6月中旬以来の円高・ドル安水準を付けた。米消費者の景況感の悪化を示す指標の発表や米長期金利の低下も、円相場を支えた。による)円買いの為替介入があったとみられる」(ジェフリーズのブラッド・ベクテル氏)との観測が広がった。積み上がっていた円の売り持ち高を巻き戻す動きが出たとの見方もあった。一方、財務省の神田真人財務官は日本時間13日未明に「介入したかどうかの話については私が申し上げることはない」と記者団の取材に答えた。
ミシガン大学が12日午前に発表した7月の消費者態度指数(速報値)は66.0と8カ月ぶりの低水準となり、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(68.5)に反して前月から悪化した。1年先の予想インフレ率は2.9%と前月(3.0%)から低下。米国のインフレ鈍化や景気の減速感が意識されたことも、円買い・ドル売りにつながった。 12日朝発表の6月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇と、市場予想(0.1%上昇)を上回った。ただ、前日発表の6月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)が重視する米個人消費支出(PCE)物価指数もインフレ鈍化を示すとの見方が多かった。9月の利下げ観測が広がり、米金利が低下するなか「ドルは円を含む他通貨に対して売られやすい」(邦銀の為替ディーラー)との声が聞かれた。ユーロは対ドルで3日続伸し、前日比0.0040ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0900〜10ドルで取引を終えた。一時は1.0911ドルと6月上旬以来のユーロ高・ドル安水準を付けた。米経済指標の発表や長期金利の低下を受け、ドルは対ユーロでも売りが優勢だった。欧米の株式相場が上昇し、リスク選好が高まった時に買われやすいユーロの相場を支えた面もあった。
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